出版社内容情報
心を病んだ一人の女性の記憶には偶然、テロリストの預言が封じ込められていた。9・11以後の壊れていく世界を描く唯一無二の長篇
内容説明
精神を患う若き女性、レイヴン・スレイド。記憶の奥底に眠るテロリストの預言めいた暗号により、彼女は成すすべもないままに様々な組織から追われる身となった。常に精神を苛む暴力と洗脳の恐怖。正義という名の非情な公権力。そして禁断の愛。自らを束縛するすべてのものから逃れ、レイヴンは自由の空へと飛び立てるのか―ひとりの女性の魂の苦境を通して、壊れかけた世界を映し出す!ダニエル・キイス、最後の長篇。
著者等紹介
キイス,ダニエル[キイス,ダニエル] [Keyes,Daniel]
1927年ニューヨーク生まれ。ブルックリン・カレッジで心理学を学んだ後、雑誌編集などの仕事を経てハイスクールの英語教師となる。このころから小説を書きはじめ、1959年に発表した中篇「アルジャーノンに花束を」でヒューゴー賞を受賞。これを長篇化した作品がネビュラ賞を受賞し、世界的ベストセラーとなった。その後、オハイオ大学で英語学と創作を教えるかたわら執筆活動を続け、話題作を次々と発表した。2014年6月没
駒月雅子[コマツキマサコ]
1962年生、慶應義塾大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かわちゃん
10
2018年の未登録本。 大学生の時にアルジャーノン~読んでからだから、もう30年ぶりくらいのダニエルキイスでした。精神病を患う女性レイブンが、さまざまな政治・宗教団体に転じて、実在のテロを彷彿とさせる事件の奔流にまきこまれていく様子は、ハリウッド映画のようなサスペンスフルな展開でした。2018/12/31
conyTM3
6
秘密のキーワードを握る精神障害を持つアメリカ人女性とそれを利用しようとするギリシャとイランの2つのテロ組織。実在のテロ組織が登場するのでリアリティがあって引き込まれる。散々な女性だったけど、最後のレイヴンはカッコ良かった。2015/10/18
君島 嵐士
4
精神を患うレイヴン。 記憶の底に眠るテロリストの予言めいた暗号を、秘めていた。 彼女の心は分離し、暴力とかす。 レイヴンは、自由を手に入れられるのか。 ダニエル・キイス最後の長編。2021/10/22
DualBlueMoon
3
ラストはせつない。2016/07/31
優
2
切ない終りだったなあ(´;ω;`) 主人公、全然好きになれなかったけど、最後で、好きになった2022/04/29
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