内容説明
台北のとあるビルの一室に毎週金曜日、白髪の老女たちが集う。なかから、聞き覚えのある童謡が聞こえてくる。ぎんぎんぎらぎら夕日が沈む…終戦後、台湾にとどまらざるを得なかった日本人妻たちの苦難の日々を描く涙と感動のノンフィクション。
目次
プロローグ
「玉蘭荘」との出会い
女たちの運命を変えた「八・一五」
悲劇の二・二八事件
戦火の大陸を逃避行、そして台湾へ
ご飯の炊き方から―それぞれの戦後
大陸が年々遠のく
サヨンの鐘ひびく東部台湾
日本との接点にすがりながら
日本に捨てられた―国交断絶の狭間で
大陸の軍に会うまでは
台北のわが家「玉蘭荘」で
異郷の妻たちは老いゆく
-
- 和書
- つきのひかりのとらとーら