出版社内容情報
「おはなしのろうそく」の活字を少し大きくし、子ども向きに再編集した小型のハードカバー本です。大社玲子さんの魅力的な挿絵がたっぷりはいったたのしいシリーズです。小冊子の2冊が1巻になっています。
●収録作品
だめといわれてひっこむな/風の神と子ども/ひねしりあいの歌/ツグミひげの王さま/ジーニと魔法使い/クルミわりのケイト/七羽のカラス/たいへんたいへん/かちかち山/世界でいちばんやかましい音
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いろ
14
2ヶ所お話会で素話を聴いた「世界でいちばんやかましい音」収録の児童書を,7歳男児ゲット。素話をなさった司書さんに「読んで聴かせてあげてね。耳から聴く力に大切な事ですから。」と念を押された。絵のない本の読み聴かせが「耳力」による想像力を養うと力説くださる。けれども,結局すべてのお話を読み聴かせる事はなく,数話だけ。残りは息子1人読み^^; 「クルミわりのケイト」が1番好きとの事。「ジーニと魔法使い」もハラハラ読んだが「ちょっと怖かった。」らしい。「かちかち山」狸がお爺さんにお婆さんを食べさせるのがショック!2016/01/08
魚京童!
11
民俗学勉強したいな。2017/01/09
あんみつ
11
名作お話集。タイトルに惹かれて借りたが、表題作の訳に難あり。だって子ネズミは1度も「だめ」と言われないんだもの。ここはやはり原文にかかわらず毎回「だめ」と言わせなきゃ。タイトルが生きない。『クルミわりのケイト』は何度読んでもいい。美しすぎる義姉に意地悪な魔法をかけた実母を捨て、義姉のために知恵を絞り命をかけるケイト。不思議な筋書きに色々な深読みができる、これぞ昔話。そういうことで言えばこの本の『かちかちやま』のうさぎがおじいさんの飼いウサギなのが嫌。あかの他人というところが味噌なのに。 2014/03/11
みよちゃん
10
分館大人のためのおはなし会にて、「クルミわりのケイト」を語りました。そのほか「お后と農夫のおかみさん」「地蔵院のねこ」「三途の川のばばさ後家入り」のプログラムで、午後のひとときを過ごしました。参加者が少なく残念でした。PRが足りなかったかと反省しました。2016/11/27
鳩羽
9
「だめといわれてひっこむな」の小ネズミがかわいい。話が終わってからタイトルに帰ればなるほどとも思う。「風の神と子ども」は面白さがよく分からない…。「クルミわりのケイト」は継娘が意地悪じゃないという珍しいパターン。「かちかち山」はこれをからっと語るのは難しいなあと思う。2014/07/11