中公新書<br> 県民性 - 文化人類学的考察

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中公新書
県民性 - 文化人類学的考察

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  • サイズ 新書判/ページ数 216p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121002655
  • NDC分類 361.42
  • Cコード C1236

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あきあかね

21
 文化人類学を専門とする著者が、日本人の国民性における地域差、いわゆる「県民性」を明らかにする。50年前の著作なので、都市と農村の暮らしのギャップの大きさや調査方法の洗練度合いなど時代を感じさせる部分もあるが、逆に半世紀を経ても変わらない確固とした県民性の存在に驚かされる。 井伏鱒二の『駅前旅館』や太宰治の『津軽』といった文学作品から見える県民性に触れるなど取っつきやすさに配慮する一方、気候や風土、歴史、社会構造など県民性を形づくる種々の要素の分析は、様々な文献を引用し学術性も高い。気候について、雪国の⇒2021/08/17

かりあ

14
データが古いけどだいたい今も変わらんようなところが結構あった。これ読みながら、マツコ・デラックスと関ジャニ村上くんの番組「月曜から夜ふかし」とか見てると、日本人の意識がいまだに藩体制を引きずってるってところが見え隠れして非常に面白い。並行読みしてた『日本の文脈』でも内田樹や中沢新一が言ってたけど、そもそも日本は「国家体制」が向いてないっていうのは確かにそうなんだろうなぁと思った。2015/06/18

Ted

4
'71年10月刊。◎40年以上前の本なので「自殺の多い県」など現在と変わっている点もあるが、県民性はそう簡単に変わるものではないので面白く読めた。「殺人の多い県」はいろいろ差し障りもあるだろうが、ランキングを見ると「ああ、やっぱりな」というか、興味深い傾向があることに気づく。また、同じ県でも地域によって気風が大きく異なるのでステレオタイプな先入観をもつのは禁物である。上州のカカア天下は有名だが、房州もそう言われるのはなぜかと思っていたが、本書で謎が解けた。経済的実権を握る者は何であれ発言権は強いのである。2014/09/13

kaz

3
ざっと流し読み。 初版1971年なので時代を感じる部分もある。 かなり地域性も薄まってきてはいると思うが、未だに県民性というのは根強く残っていると思う。宮城の「ユッタリスム」いいな。 今働いてるゲストハウスの本棚に置いといたら面白そうなので購入。2019/11/24

にゃん吉

1
総論的に、県民性の存在、県民性を生むと考えられる因子を検討した後に、各論的に、各都道府県の県民性、その成因を概説という構成。県人会の活動状況とか、県民性形成の因子として、先天的因子について一応の研究の必要に言及されていたりするのは時代を感じさせる気もします。各都道府県の県民性についての概説は、学術的な因果関係はよく分かりませんが、ともかく、へぇーという感じがして面白いです。  

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