感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねお
13
入門者であったときと感じ取れるものが異なり、改めて感銘を受けた。法は歴史的な影響を受けている一方で、自ら主体的に造形することのできる開かれたものであるとともに、自己と法の繋がりを見つめることで、どう生きるべきかという問題にも繋がる「青春の学問」とする考えに惹きつけられる。単なる法学入門とは一味違い、法のドラマ性に着目した刑法編纂の歴史、日本人の法への捉え方に関する隣人訴訟や歴史認識の由来を辿る前近代からの歴史的叙述が多く、法律はちょっと…という人にこそ、読んでもらいたい。刑事訴訟法の歴史的展開を確認でき、2021/04/16
クレストン
2
比較法が専門の方による法学入門書。法学はほぼ専門的に学んでおらず、学び始めの1冊として読了。重要な点を次々取り上げるでのではなく、テーマを定めて読み物としての体裁を保ちながら展開されていく。法学が合う人ならば楽しく読めると思われる。自分としては、学術的な重要ポイントではなく様々な事件やターニングポイントを取り上げる事で、法の理論的部分より法と人間の関係性を重視した内容に感じた。2022/05/06