出版社内容情報
明るく美人で皆の人気者のジュードと、絵の才能に恵まれた内向的ないじめられっ子のノアは双子の姉弟。センシティブで芸術的才能にあふれた双子それぞれの視点で交互に描かれる、絆と恋、友情、成長。
シャンディ・ネルソン[シャンディネルソン]
三辺 律子[サンベリツコ]
内容説明
絵を描くのが好きで、内向的な少年ノア。双子の姉のジュードは、快活な美人で皆の人気者。正反対の二人だが、誰よりもお互いを理解しあっていた。だが、二人が13歳の時に起きた不幸な出来事をきっかけに、深い断絶が生じてしまう。月日は流れ、美術学校に進学した16歳のジュードは、美術に興味を失ったかのようなノアに、昔の情熱を取り戻して欲しいと願うのだが…。繊細で情熱的な青春小説。
著者等紹介
ネルソン,ジャンディ[ネルソン,ジャンディ] [Nelson,Jandy]
1965年アメリカ・ニューヨーク生まれ。現在はカリフォルニア州サンフランシスコ在住。コーネル大学、ブラウン大学、ヴァーモント大学で学ぶ。文芸エージェントとして13年間従事した後、作家に転向。デビュー2作目となる『君に太陽を』で、マイケル・L・プリンツ賞、LGBTを扱った優れた文学に贈られるストーンウォール・オナー賞受賞。主にティーンエイジャー向け小説界の新しい担い手として注目を集めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆかーん
61
久しぶりに、読み進めるのが辛くなってしまった小説でした…。これは、幼い頃から美術のセンスに溢れている姉弟の物語です。13歳の頃の弟の描写と、16歳の姉の描写が交互に展開されて、話は進みます。13歳の頃は仲の良かった姉弟が、3年後には口をほとんど聞かないような、決裂した関係となるのが辛いです。3年前まで円満だった家庭も、母親と祖母の他界、父親は空気のような存在に成り果ててしまい、崩壊してしまいます。話の流れがとてもゆっくりで、疲れてしまったのが正直な感想です。でも、最後の謎解きには驚かされました!2017/02/12
星落秋風五丈原
28
男性性を重んじる父親と芸術を重んじる母親。タイプの異なる両親の影響とその後に起こった出来事で離れてしまう双子の姉弟。確かに表紙が子供っぽすぎる。どちらかというとYAなのに。2021/05/26
caramel
23
はじめは独白でどんどん語られていく文調に圧倒されて、ちょっと読みにくくてついていけないかも、と思ってたのですが読み進めるうちに引き込まれていきました。思春期の青春ものですが、色んな葛藤に違和感なく共感できたし、また葛藤だらけの双子の2人を応援したくもなった。ストーリーも映画を観てるような感じで良かった。ちょっと少女小説みたいな雰囲気もあって、好みでした。2021/08/20
うららん
21
ヤングアダルト小説。すっかり夢中になり500ページを一気に読了。双子のジュード(姉)とノア(弟)の13歳~16歳の3年間が姉、弟の視点で交互に語られる。色々な愛に溢れた物語。ジュードの想像のお友達の幽霊のおばあちゃんに癒された。二人がついた嘘も理解出来てしまうなぁ。ワーナーブラザーズが映画化権を獲得しているようなので映像も楽しみです。★★★★☆2018/09/19
こぽぞう☆
21
ノアとジュード、ぶっ飛んだ双子の思春期の物語。ノア13歳とジュード16歳の一人称が交互に書かれる。怒涛の清酒だなぁ。一気読みだった。良質な少女漫画のような。2017/01/20