内容説明
絵が並はずれてうまいのに、貧しくて絵筆を買うお金のない少年マーリャン。ある日仙人が現れて、魔法の絵筆を授けてくれました。それは、描いたものが本物になって紙から飛び出す、不思議な力を宿していました。仙人の言葉どおりに、困っている人のためだけに絵を描くマーリャンでしたが、困っていないはずの裕福な地主や皇帝が、マーリャンを利用しようと画策します。人は持てば持つほど欲張りになるのでしょうか。マーリャンは決して権力に屈することなく、強い心を貫くのでした。中国に伝わる昔話。
著者等紹介
ツォウシェンツェ[ツォウシェンツェ]
1941年中国遼寧省生まれ。十代より7年間に渡り造形芸術を学ぶ。その後、北京中央工芸美術学院にて装丁芸術を学び、1968年来日するとともにユネスコ・アジア文化センターにて絵本創作を開始。ユネスコ主催コンクールにて銀賞を受賞。現在は、中国児童出版社監修、美術大学非常勤講師などを務めるかたわら、児童書のイラストやデザインも手がけている
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