内容説明
光源氏は、はたして理想的男性なのか?光源氏の「うそ」を見抜く女たちと、振り回される女たちを通して、紫式部が示す女性の生き方とは?現代にも氾濫する「うそ」をキー・ワードに、新しい視点で源氏物語を解読する。
目次
序章 源氏物語・私の読み方
第1章 光源氏と藤壺の物語(源氏物語最大の「うそ」;光源氏の誕生 ほか)
第2章 光源氏をとりまく女性たちの物語(光源氏を冷静に直視した女性―葵の上;思い上がれる女性―空蝉 ほか)
第3章 光源氏と紫の上の物語(「いかなる草のゆかりなるらん」;「我は我」 ほか)
終章 「源氏物語」はどのような物語か
著者等紹介
田中宗孝[タナカムネタカ]
1941年、奈良県生まれ。64年、東京大学法学部を卒業。国家公務員・地方公務員を経て、99年、日本大学法学部教授となる
田中睦子[タナカムツコ]
1943年、熊本県生まれ。66年、共立女子大学家政学部を卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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