内容説明
資源の移動と消費量で「環境」と「経済」を測る。持続可能な経済を実現する新たな指標「エコリュックサック」を使った事例多数。資源生産性を学ぶ格好の入門書。
目次
第1部 理想は夢で終わらない(耐用年数40年の鉄道車両 脱物質化はどこまで可能か―MIPSとはどのように計算するものなのか;フィンランドvsドイツ 5対1の差はどこにある?―経済全体に影響する電力のエコリュックサックに注目;巨大なエコリュックサックを背負うコンピュータ―バーチャルもコンパクトも軽くない ほか)
第2部 リーダーシップのもとで(条件さえ整えば企業は変われるという証明―MIPS学習プログラム「クラーゲンフルト・イノベーション」「ファクターX」;跳ぶ、蹴る、投げる世界に「持続可能性」はあるか―MIPSが変えるフィンランドのスポーツ運営;滑って転んで骨折して 北国の冬は高齢者につらい―タブーに挑戦、手術室のエコリュックサックは減らせるか ほか)
第3部 イノベーションとビジョン(だれでも使えるプロ仕様カメラのファクター10―開発・デザインに力を注いでレンタルの時代へ;はじめに光ありき 私たちを照らすもの―寿命が長く効率がよいLEDのこれから;持つか持たないか それは問題ではない―世界最大のカーシェアリング・システム ほか)
著者等紹介
シュミット=ブレーク,フリードリヒ[シュミットブレーク,フリードリヒ][Schmidt‐Bleek,Friedrich]
ドイツの大学で物理化学を専攻、アメリカの大学で教鞭をとり、その後ドイツ連邦環境局、OECDその他の国際機関で環境行政に従事。ヴッパータール気候・環境・エネルギー問題研究所副所長を経て、現在はファクター10研究所の所長を務める。その間に国際ファクター10クラブを設立し、地球環境問題に関する提言を発表している。南フランス、カルヌール在住
佐々木建[ササキケン]
名城大学経済学部教授。京都グローバリゼーション研究所主宰。経済学博士。F・シュミット=ブレーク氏の提言に賛同し、国際ファクター10クラブに参加。現代世界経済、地球環境問題、食のグローバル化に関する著作、訳書多数。京都市在住
花房恵子[ハナフサケイコ]
翻訳家。食、健康、地球環境問題に関する翻訳に従事する。神戸市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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