理工学講座<br> 伝送回路

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理工学講座
伝送回路

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  • サイズ A5判/ページ数 223p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784501320607
  • NDC分類 547.11
  • Cコード C3055

出版社内容情報

本書は通信工学を学ぶ人のための「伝送回路」の入門テキストとして執筆したものである。伝送回路の著書は数多く出版されているが,その多くは内容がかなり高度で数学的知識が要求され,初学者にとって読みこなすことが困難である。筆者は伝送回路を教える中で,初学者にもわかりやすい内容のものができないかと考える中で,初学者にもわかりやすい内容のものができないかと考え,稿を起こした次第である。
 最近の教科書の傾向として,回路や公式をできあがったものとして始めから与えてしまうものが多いが,特に学ぶ上で,回路構成や式の導き方を理解することは重要である。このことから,次の点に意を注いで執筆した。
 (1) 回路や式の導き方を特にていねいに説明した。
 (2) 図を豊富に用い,詳しい解説を付けて理解が深まるように配慮した。
 (3) 伝送回路の内容は大変豊富であるが,初学者が学ぶ上で必要事項を精選し,難しい内容をなるべく親しみやすくした。
 (4) 特に理解しにくいところや説明を要するところは,「解説」欄をもうけた。
 (5) 章末には例題と復習問題をもうけて,自学自習に適するようにした。復習問題の解答は巻末に載せてあるが,答えの結果だけでなく解法も示した。
 なお,本書は『完全マスター伝送回路』として出版し,幸い読者の好評を得てきたが,このたび修正を加え大学・短大用教科書シリーズである「理工学講座」として新たに出版するものである。
 このように種々の工夫をこらして読者の期待にそえるように解説したつもりであるが,著者の不明により多くの不備や誤りがあるやもしれない。そのような箇所があれば,お知らせいただければ幸いである。
 2000年2月
筆者しるす

1章 整合の必要性
 1.1 整合の簡単な考え方
 1.2 信号伝送系と商用電力伝送系とのちがい
 1.3 共役整合と影像インピーダンス整合
 1.4 整合の方法
 復習問題1

2章 共振回路
2.1 直列回路の性質
 2.2 直列共振回路
 2.3 並列回路の性質
 2.4 並列共振回路
 2.5 並列共振回路の無負荷Q(Q0)と共振曲線
 2.6 並列共振回路の負荷Q(QL)
 2.7 共振回路のまとめと応用
 復習問題2

3章 整合回路網
3.1 四端子回路理論の基礎
 3.2 動作パラメータ
 3.3 四端子回路網の縦続接続と合成Fパラメータ
 3.4 各種の整合回路と素子の計算公式
 復習問題3

4章 通信線路と分布定数回路
 4.1 分布定数回路
 4.2 定在波と定在波比
 4.3 通過電力・整合
 4.4 線路の共振現象
 4.5 高周波線路の特性インピーダンスの計算
 4.6 平行二線線路の同軸ケーブルの減衰計算
 4.7 テレビジョン受信用ケーブルの規格
 4.8 高周波同軸ケーブル(ポリエチレン絶縁網組形)
 4.9 平行二線と同軸ケーブルの特徴
 復習問題4

5章 アンテナの基本形と給電法
 5.1 アンテナの基本形
 5.2 共振(同調)給電線によるアンテナの給電法
 5.3 非共振(非同期)給電線とアンテナの整合
 5.4 平衡回路と不平衡回路
 5.5 平衡-不平衡変換回路(バラン)
 復習問題5

6章 フィルタ
 6.1 フィルタの種類
 6.2 定K型フィルタの構成と理論
 6.3 定K型低域フィルタ
 6.4 定K型高域フィルタ
 6.5 定K型帯域フィルタ
 6.6 定K型帯域消去フィルタ
 6.7 誘導m型フィルタ
 6.8 誘導m型帯域フィルタの等価回路と素子数の逓減
 6.9 二重誘導m変換
 6.10 与えられた回路の解析法
 6.11 分波器
 復習問題6

復習問題の解答

参 考 文 献

索     引

内容説明

本書は通信工学を学ぶ人のための「伝送回路」の入門テキストとして執筆したものである。伝送回路の著書は数多く出版されているが、その多くは内容がかなり高度で数学的知識が要求され、初学者にとって読みこなすことが困難である。筆者は伝送回路を教える中で、初学者にもわかりやすい内容のものができないかと考え、稿を起こした次第である。

目次

1章 整合の必要性
2章 共振回路
3章 整合回路網
4章 通信線路と分布定数回路
5章 アンテナの基本形と給電法
6章 フィルタ