内容説明
ミュンター、マッケ、マルク、カンディンスキーの足跡を訪ね、戦争や芸術への思索は今日の私たちの生き方にやわらかで深い洞察を示唆。感性が揺り動かされる画期的なバロックの風景論。67点の貴重なカラー写真が華を添える。
目次
W¨urzburg―ワインを飲む。その人だけの宮殿(レジデンツ)がある。
Rothenburg―神に祈る。彫刻家たちの「credo」(我、神を信ず)を聞く
Dinkelsb¨uhl―子どもの目子どもの夢子どもを愛する町
Minderoffingen―文明に麻痺した者に静かな問いかけ、境界は砦
Ottobeuren―意気な楽隊は日曜の朝の贈り物
Schwangau―地上の栄華と永遠なる心の栄光
Kochel―暮れる教会は一幅の墨絵の中にあった
Murnau―アトリエの深い沈黙は愛と戦争の相剋を問いかける
Benediktbeuern―修道院は天の喜びを語り地上の歌声を伝える
Kochel am See―マルクの墓の辺りすべての音が止んでいた〔ほか〕
著者等紹介
笹野尚明[ササノタカアキ]
1934年、函館生まれ。北海道学芸大学(現北海道教育大学・函館)卒業。中学校教員、指導主事を経て、1973年、北海道立美術館開設準備室主任学芸員。続いて、道立近代美術館課長。1980年、北海道教育委員会文化課主査、道立地方美術館配置計画並びに道立旭川美術館開設準備(特命事項)。1982年、道立旭川美術館副館長。1989年、札幌芸術の森美術館開設に当たり、副館長、館長を歴任し2004年退任。現在、洞爺湖町芸術文化振興相談役、及び洞爺村国際彫刻ビエンナーレ審査員。函館市パブリックアート委員。札幌テレビ放送番組審議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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