内容説明
処女作はムッソリーニ政権によって発禁処分。性器を主人公とした小説で良識の猛反発を受ける。全作品が教皇庁の禁書リストに掲載。チェルノブイリ原発事故を予告―。18歳で執筆を開始して以来、モラヴィアは権力に抗し良識に背き、性を中心に据えて問題作を発表してきた。ユダヤ系の家族に生れ、脊椎カリエスで療養生活を送る夢想癖の少年が演じた20世紀イタリアの愛と反逆のドラマを描いて、巨匠モラヴィアの実像に迫る。
目次
第1章 演技
第2章 反抗
第3章 倦怠
第4章 関心
モラヴィア年譜
モラヴィアの作品
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- 和書
- 女体流転 河出i文庫