永遠のピアノ―毛沢東の収容所からバッハの演奏家へ ある女性の壮絶な運命

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永遠のピアノ―毛沢東の収容所からバッハの演奏家へ ある女性の壮絶な運命

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  • サイズ B6判/ページ数 392p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784875863939
  • NDC分類 762.22
  • Cコード C0023

内容説明

音楽があったからあの革命を乗り越えられた。演奏することは死をも意味した…。破壊と混乱の文化大革命が多くの時間を奪い去った。プロ演奏家になれたのは40歳の時。遅すぎる、けれども希望ある出発となった。芸術の意味を問う在仏中国人ピアニストの自伝。フランス語で著された最も優秀な音楽書籍に贈られる「グランプリ・デ・ミューズ」受賞の話題作。

目次

1(厳粛な時;母の本棚;初めての先生;転落 ほか)
2(自由の国で;西洋の師;オリバーと共に;愛の行為 ほか)

著者等紹介

シュシャオメイ[シュシャオメイ]
中国・上海生まれ。幼少の頃より母からピアノの手ほどきを受け、八歳になるとラジオやテレビで演奏を披露するほどの腕前となった。北京中央音楽学院在学中に文化大革命が起こり勉学を中断、五年間、内モンゴルの再教育収容所での生活を強いられた。その後、北京へ戻り北京中央音楽学院に再入学。1980年にアメリカに渡り84年にはパリに移住、後に定住を決意する。以降、ピアニストとしてのキャリアを花開かせ、ヨーロッパ、アメリカ、アジア各国の大ホールで演奏し高い評価を得ている

槌賀七代[ツチガナナヨ]
大阪女学院大学特任講師。専門は日本近・現代文学。夏目漱石・太宰治・山本周五郎・遠藤周作・村上春樹等についての論文多数。また、「文学にみる阪神間」を代表として、文学作品と風土、さらには時代・社会背景との関連性を「文化としての文学」として研究

大湾宗定[オオワンムネサダ]
琉球大学非常勤講師。専門は19、20世紀のフランス詩

後藤直樹[ゴトウナオキ]
大阪産業大学非常勤講師。専門は20世紀フランス文学、表象文化論

阪口勝弘[サカグチカツヒロ]
関西学院大学非常勤講師。専門は19世紀フランス文学、表象芸術

釣馨[ツリカオル]
神戸大学非常勤講師。専門は比較文学、比較文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

松本直哉

26
原題La rivière et son secret(川とその秘密)。音楽も人生も、川の水のように、常に変化しつつ、しかし重力に従順に流れる。老子の上善は水のごとしの警句とバッハのゴールドベルク変奏曲が著者のなかでは自然に結びつく。しかし彼女が老子の名を知ったのは出国後、ある米国人によってだった。一切のブルジョワ的価値を粉砕し、老子も楽譜も焼き捨てた文化大革命の爪痕の大きさ。再教育という名の非人間的奴隷化の収容所でも、まるで谷川の水を求める鹿のように音楽を求めつづけ、やがて音楽に再会する過程に強い印象。2020/10/29

morinokazedayori

16
★★★★★衝撃的だった。多感な青年期を文化大革命という大きな時代の波に翻弄されて過ごした著者が、音楽に生きる活路を見出し、再生していく過程を描いた自叙伝。苦難に満ちた人生を歩んだ著者の紡ぎだす≪ゴルトベルク変奏曲≫(バッハ)や≪子供の場景≫(シューマン)はどんな音なのだろう。もはや、バッハでもシューマンでもピアノでもなく、魂そのものなのでは? ぜひ聴いてみたい。2015/07/08

ケニオミ

13
本書を読んで、シャオメイのバッハ「ゴールドベルク変奏曲」を聞きたくて仕方なくなりました。十代で文化大革命に巻き込まれ、ピアノの演奏を一時あきらめざるを得なかった中国人女性が、米国、続いてフランスへと渡り、40歳でデビューし、一流のバッハ弾きになったお話です。彼女の成功は、周りの人達のサポートによるものでしょうが、彼女が才能あるピアニストであることは否定できないでしょう。異国で触れたちょっとした親切、文化革命時代に自分が傷つけた人達との再会も魅力的でした。優花さん、非常に興味深い本です。お薦めします。2015/06/10

ののまる

8
文革(中国共産党)による洗脳がなかなか溶けないのが、むごい。そして今も誰かに突然裏切られるのではないか、というトラウマ。著者のピアノ演奏聴いてみたい。2020/06/21

那智@灯れ松明の火

5
毛沢東の文化大革命、すごい話だった。NYにいたときに初めて中国人とたくさん友達になって、自分の無知を知ったけど、彼らが話していたことがやっと繋がった感じ。亡命ということも、私が想像していた以上のことだった。亡命した人自身から語られるものを見ることは少ないし、中国の文化大革命を知るための資料としても貴重。読んで良かった。2018/02/06

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