内容説明
音楽があったからあの革命を乗り越えられた。演奏することは死をも意味した…。破壊と混乱の文化大革命が多くの時間を奪い去った。プロ演奏家になれたのは40歳の時。遅すぎる、けれども希望ある出発となった。芸術の意味を問う在仏中国人ピアニストの自伝。フランス語で著された最も優秀な音楽書籍に贈られる「グランプリ・デ・ミューズ」受賞の話題作。
目次
1(厳粛な時;母の本棚;初めての先生;転落 ほか)
2(自由の国で;西洋の師;オリバーと共に;愛の行為 ほか)
著者等紹介
シュシャオメイ[シュシャオメイ]
中国・上海生まれ。幼少の頃より母からピアノの手ほどきを受け、八歳になるとラジオやテレビで演奏を披露するほどの腕前となった。北京中央音楽学院在学中に文化大革命が起こり勉学を中断、五年間、内モンゴルの再教育収容所での生活を強いられた。その後、北京へ戻り北京中央音楽学院に再入学。1980年にアメリカに渡り84年にはパリに移住、後に定住を決意する。以降、ピアニストとしてのキャリアを花開かせ、ヨーロッパ、アメリカ、アジア各国の大ホールで演奏し高い評価を得ている
槌賀七代[ツチガナナヨ]
大阪女学院大学特任講師。専門は日本近・現代文学。夏目漱石・太宰治・山本周五郎・遠藤周作・村上春樹等についての論文多数。また、「文学にみる阪神間」を代表として、文学作品と風土、さらには時代・社会背景との関連性を「文化としての文学」として研究
大湾宗定[オオワンムネサダ]
琉球大学非常勤講師。専門は19、20世紀のフランス詩
後藤直樹[ゴトウナオキ]
大阪産業大学非常勤講師。専門は20世紀フランス文学、表象文化論
阪口勝弘[サカグチカツヒロ]
関西学院大学非常勤講師。専門は19世紀フランス文学、表象芸術
釣馨[ツリカオル]
神戸大学非常勤講師。専門は比較文学、比較文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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松本直哉
morinokazedayori
ケニオミ
ののまる
那智@灯れ松明の火