出版社内容情報
総人口の4人に1人が「移民系市民」の移民大国ドイツ。ドイツ政府は少子高齢化にともなう労働力不足に対処するために、毎年合法的な移民40万人の受け入れを目指している。右翼ポピュリスト政党・AfDですら、高技能・高学歴移民に対しては積極的に受け入れる政策を掲げている。第二次世界大戦後のめざましい経済復興を果たした日本とドイツはいま、少子高齢化・格差拡大・低成長などの問題を抱えた“黄昏国家"となり、国粋主義が強まっている。
日本でも「移民」や「インバウンド」に対する忌避感を背景に排外主義が強まり、右派ポピュリスト政党が国会の議席を得た。
日本の右派ポピュリスト政党は、今のところドイツの右翼ポピュリスト政党ほど影響力を拡大してはいない。だが何が、ドイツの右翼ポピュリスト政党を躍進させたのかを知ることは、日本のさらなる右傾化に対抗するための処方箋になるかもしれない。ドイツの右翼ポピュリズムについて学ぶことは、我々にとって一つのコンパス(羅針盤)になる。
2つの国で同時進行する右傾化の流れを視座において、在独36年のジャーナリストがドイツの政治・社会の変容とその背景を分析する。
【目次】
第1章 右翼ポピュリスト政党が大躍進! ドイツを変えた二〇二五年連邦議会選挙
第2章 「ドイツのための選択肢(AfD)」はいかなる政党か
第3章 AfD躍進の最大の理由は難民政策への不満
第4章 旧東ドイツの怨念
第5章 高技能移民の増加を目指すドイツ政府と経済界
第6章 「過去との対決2・0」が必要



