出版社内容情報
ベストセラー『バスが来ましたよ』(アリス館)由美村嬉々氏 最新刊!
NHK ドキュメント72時間でも紹介された、あの“うどん・そば自販機”がついに書籍化!
【あらすじ】
海の見えるその町にぽんこつの自販機がありました。
そのぽんこつ自販機には、毎日毎日たくさんの人が訪れます。
散歩途中の親子、デート中の恋人たち、仕事中の運転手さん、悩みを抱えた社長さん。
彼らはぽんこつ自販機がつくったあたたかーいうどん、そばを食べながら
いろいろな話をし、笑い、悩み、考えて、また自分たちの場所に戻っていきます。
そんな日常が続くと思っていたある日、思ってもいなかったことが起きたのです―。
内容説明
ぼくは、うどん・そばじはんき。海の見えるこの土地にずっと住んでいる。今日も大ぜいの人がならんでいる。うれしいけれど、実はぼく、かなりくたびれてるんだ。そんなぼくのことを、みんなは「ぽんこつじはんき」とよんでいる。
著者等紹介
由美村嬉々[ユミムラキキ]
三重県生まれ。作家・編集者・絵本カタリスト・JPIC読書アドバイザー。一般社団法人チャイルドロアクリエイト代表理事。桐原書店、朝日新聞社勤務後、フレーベル館に入社。児童図書、保育図書の編集者を経て、出版事業本部取締役をつとめた
山本久美子[ヤマモトクミコ]
群馬県生まれ。多摩美術大学卒業。2003、2005年ボローニャ国際絵本原画展入選。日本児童出版美術家連盟会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
もんらっしぇ
93
私の趣味の一つがレトロ自販機探訪。テレビで欠かさず観る番組が、NHK「ドキュメント72時間」。2015年に放映された『秋田 真冬の自販機の前で』も当然チェックしてましたしその後話題を呼んだのも知ってはいましたが…まさか絵本になるとは!内容については他の方の感想に譲るとして(オイオイ) せっかくなので『懐かしい…』という言葉以外の私なりの考察を申し上げますと…①生めんであること(仮に冷凍麺だとするともっと時間がかかる)②実際に熱湯で湯がく(機械の中身の動作を動画で鑑賞するとその工夫が見事)→ 2025/02/10
たいぱぱ
60
NHKの「72時間」で観て印象に残ってたんですが、まさか絵本化されてるとは!おばあちゃんを見送るようなこの切ない気持ち。郷愁にも似た去りゆく時代への寂しい想い。でもそれでいて優しい気持ちにもなる。大人ならわかってくれると思うけど、絵本を手に取る子供たちにまで伝わるのか…。でも絵本は子供だけのものではありませんね。この絵と同じ自販機には18歳から結婚するまで三重県四日市市の土曜日深夜(なんなら日曜早朝)のバッティング&ゲームセンターで友達と共にお世話になりました。それもまたこの切ない思いを深くしてくれます。2024/12/06
ぶんこ
55
テレビで見ていただけに、絵本となって嬉しい。200円という安さに驚嘆しつつ、すみおさんの手間暇を考えると申し訳ない。海が見える所?潮風で自販機にはダメージが大きいと思われます。40年間も稼働していたのは、すみおさんのおかげかな。最後の2行「ここは秋田市内のとある港町。あたたかで、大切な時間が流れている。」にウルウル。2025/03/29
どあら
46
図書館で借りて読了。NHKのドキュメント72時間で見てから気になっていた絵本です。色んな事情の人がいるなぁ〜っていつも思います❗️絵本でも読めて良かった😊2025/04/16
よこたん
39
“200円を入れて、うどんかそばをえらぶと、30秒でアツアツのおいしいのが食べられるんだ。24時間365日、ずっと作りつづけている。” 品物をセットしてくれるすみおさんと、40年一緒に頑張ってきた自販機が語る。みんなに愛されて毎日働いていたらそりゃ老朽化はするし、度重なる故障もやむを得ないよね。ついに最後の日を迎えるかと思ったら…ほっとした。NHKの『ドキュメント72時間』で取り上げられた時、さまざまな人達の人生に寄り添うような姿にホロリとした。昔、実家近くにたぶん同じ自販機があった(食べたことはない)。2025/03/21
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