余命3年 社長の夢―「見えない橋」から「見える橋」へ

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余命3年 社長の夢―「見えない橋」から「見える橋」へ

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  • サイズ B6判/ページ数 200p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784866671512
  • NDC分類 916
  • Cコード C2034

出版社内容情報

著者は、北海道札幌市にある北洋建設株式会社の経営者。2012年に進行性の難病である「脊髄小脳変性症」を発症し、余命10年と宣告される。

この病気は小脳が徐々に委縮し、運動機能が衰え、手足が不自由になり、言葉も不明瞭になっていく。やがて肺の機能も衰え、最終的には呼吸が止まる。一方で、大脳は正常で頭の働きは何も問題がない。

著者が残りの人生でやるべきこととして選んだのが元受刑者の再犯防止、すなわち居場所づくり。北洋建設は、創業以来、これまで500人以上の元受刑者を受け入れてきた。著者は車いすを押し、全国の刑務所・少年院へ面接に行き、社員として受け入れるだけでなく、再犯防止のための修士論文を書き、時には法務大臣と面会をし、元受刑者のための環境づくりを訴える。

これまで、受け入れに使ってきたのは2億円以上。お金が足りなくなって、土地やマンションを売ったこともある。一方で、同社の元受刑者の定着率は8~9割。突然、姿を消すものも少なくない。それでも、残った元受刑者は、一生懸命働く。「人は仕事があれば再犯をしない」。だから、著者は、余命3年となり、身体が徐々に不自由になりながらも、懸命に活動を続ける。本書は、著者のこれまでの活動を振り返りながら、余命のなかで生きること、さらには人間の存在について、読者に問いかける。

著者は言う。「すべての人に余命がある。自分はその余命がいつなくなるのか、ぼんやりわかっている、それだけの違いにすぎない」と。「かわいそうだと思う必要はない。自分の命をどう使うか考えるきっかけになればいい」。

第27回FNSドキュメンタリー大賞「弐千円札と元受刑者 余命4年 難病社長の夢」にノミネートされるなど、多くのメディアからも注目を浴びる著者による、最初で最後の1冊。

内容説明

もしも余命をつげられたらどんなことをしておきたいですか。元受刑者を雇用し続けるわけ。働くことと生きること。そして、人を信じることについて。

目次

第1章 余命宣告(宿命;告白に要した1か月 ほか)
第2章 経営者になる(残された1億の借金;深夜の特訓 ほか)
第3章 仕事と再犯(人は仕事があれば再犯しない;ボランティア活動ではない ほか)
第4章 霞が関(職親プロジェクトへの参加;遠い会社だから働きたい ほか)
第5章 大切なもの(残された時間;長男の入社、しかし ほか)

著者等紹介

小澤輝真[オザワテルマサ]
北洋建設株式会社代表取締役社長。1974年、北海道札幌市生まれ。1991年、創業者である父の死に伴い、18歳で北洋建設入社。2012年、父と同じく進行性の難病である「脊髄小脳変性症」を発症し、余命10年とつげられる。2013年より現職。北洋建設は、創業以来500人以上の元受刑者を雇用。「人は仕事があれば再犯をしない」という信念のもと、余命宣告以降、より積極的に受け入れを進めると同時に、大学院へ進学し「犯罪者雇用学」を専攻。企業が元受刑者を雇用しやすい環境づくりを訴えている。2009年、放送大学教養学部卒業。2012年、日本大学経済学部卒業。2015年、放送大学大学院修士課程修了。東久迩宮文化褒賞、法務大臣感謝状など受賞・表彰多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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うさうさ

20
亡き父の後を継いで建設会社の社長をしている小澤氏は、刑務所に求人票を出し、刑務所内で面接をし内定を出し、出所後の仕事を保証している。 仕事があれば再犯はしないを信条に、積極的に元受刑者を採用し、快適な寮も完備し働く環境を整えている。 小澤氏は進行性かつ遺伝性の難病と闘いながら、元受刑者ともガチンコで向き合っている。 彼は、本気だ。2019/06/18

りらこ

17
修道院のシスターがよく、神に遣わされた自覚無しに、でも神様の代わりに何かをやっている人がいるのよ、的な話をしていたがまさにこの社長がそう。例えば悪いかもですが、神様の鉛筆の一本として動いているのかもしれないなぁと感じながら読んだ。元受刑者を採用しているから?そんな入り口のところではなく、その発想の根源だ。人が人らしく生きていくために何が大切なのか。そこをとことん突き詰めて体現している。余命については、病についてはここで私が何かを言えることではない。私ならどうするか。自分のできる事、そこから一歩ずつ進もう。2019/07/17

S.Mori

14
脊髄小脳変性症と診断されて余命が3年になってしまった社長が書かれた本です。建築会社を経営されており、そこで元受刑者を受け入れて、社会復帰を支えておられます。本当に素晴らしい本です。心からお勧めします。元受刑者を心身両面から支えると言う態度に心を打たれずにはいられません。夜回り先生のことを思い出しました。今の日本は元受刑者には生き難い社会ではないかと思います。このような会社があることだけで、救いになる気がします。自分は死ぬことが分かっているのに、困難な状態にある人たちを必死になって支える著者は聖者です。2019/10/23

紫陽花

9
■電子書籍(Kindle) 以前放送していたアメトーークのノンフィクション芸人を見てから、今まで一度も見たことのなかったノンフィクションを録画し始めました。 その中で特集されていた元受刑者を積極的に受け入れる札幌の会社があり、社長は難病で余命3年というエピソードに物凄く衝撃を受け、著書を購入しました。 この社長は本当にバイタリティに溢れていて、何よりも精神力が強い。すごい。 「一番大事なのは自分」…言いたいことはわかるけどね! いつも何かと、誰かと比べてしまう。 自分のことをシンプルに大事にできたらなぁ。2020/05/24

jackbdc

7
著者は元受刑者を労働者として受け入れる建設会社の二代目社長。遺伝性の難病で余命を宣告されているというが、ググってみたらまだご健在ということで一安心。本書では恵まれない人々の働く場を確保することに並々ならぬ情熱を傾けている様子が伝わってくる。父親の死後、借金1億円を抱えて経営に携わるようになり、既に借金は全額返済し終えたという。受刑者の採用費用にも1億円以上を費やしているとのことで、足場下請け業経営者としての腕も確か。社会への貢献意欲と経営能力の両方を備える著者には少しでも長く活躍してもらいたいと思った。2021/06/14

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