出版社内容情報
子どもに意地悪をした大人には、ギグラーたちが犬のうんちで「作戦」を開始する! ブッカー賞作家が語るとびきり愉快な物語。 小学校低学年から
内容説明
すばらしく天気のいい朝。ミスター・マックは駅にむかってあるいていた。足もとにある犬のうんちに気がつかないまま…。じつは、ミスター・マックがかどをまがるほんの十秒まえ、道にうんちをおいた生きものがいた。それが、この物語の主人公、ギグラーたちなんだ。あたたかいユーモアで定評のあるアイルランドのブッカー賞作家が息子のために書いた、おかしなおかしな物語。
著者等紹介
ドイル,ロディー[ドイル,ロディー][Doyle,Roddy]
1958年アイルランドのダブリン生まれ。英語と地理の教師を経て、作家活動に入る。’87年『おれたち、ザ・コミットメンツ』(集英社)でデビュー。’91年『ヴァン』(キネマ旬報社)がブッカー賞候補になる。’93年『パディ・クラーク ハハハ』(キネマ旬報社)でブッカー賞を受賞
アジャール,ブライアン[アジャール,ブライアン][Ajhar,Brian]
1957年アメリカのペンシルバニア州生まれ。イラストレーターとして、広告や雑誌(「タイム」「ニューズウィーク」「ローリングストーン」ほか)で活躍。フィラデルフィア美術大学で教鞭もとっている
伊藤菜摘子[イトウナツコ]
1966年生まれ。東京女子大学文理学部英米文学科卒業。出版社勤務を経て翻訳にたずさわる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
深夜
12
ブッカー賞作家が息子の為に書いた児童書籍。悪い大人に犬のフンを踏ませて成敗するという、ギグラーと呼ばれる小さな生き物の話。ここでいう悪い大人は、悪さをした子供に罰としてテレビを見せないとか、あくまで子供目線で見た悪い大人というのが何とも微笑ましい。いつか自分の子供にも読み聞かせたい物語である。2017/03/14
紅花
7
たった数秒間のパパに降りかかろうとする災難が、こんな一冊になってしまったんだよね。パパの運命の展開がなかなか進まず、ハラハラ、イライラ、ドキドキ。その間に、ヨーロッパを巡るし、後日談もあるし。話しのスケールが壮大すぎておもしろい。1年生でも読み聞かたら、笑い転げていた。2013/11/28
Incisor
5
スピード感あふれる奇想天外なお話!でも、妙に説得力があって、あり得そうに思ったのは、「どうしてこんな絶妙な場所に犬のうんちが?!」を目撃したことが何度もあるし、そういえばギグラーの気配を感じたこともあるかもしれない。耳をこらせば、犬のトークも聞き取れるかもしれない。と、どんどんお話に入りこんでしまった。子どもの頃でなくても、夢中になってしまった。2022/01/25
臼井理恵
2
私が図書館で借りてきた。小3になった息子が先に読み、笑いながら読んでたので、気になって私も。 …面白かった。私、ギグラー作戦にはあってませんが、日々気をつけないと(笑) 楽しい本でした。2017/04/22
蒼吉@読メ再開しました
2
【図書館】児童書。しかし、いつでも思うことは、外国の作品って、最初は誰かのために書いたか、はっきりしているってことすごいよね。ギグラーが傍にいたら、絶対にうんちを踏まされる大人って多いと思うんだ。子どもが読んでも面白いけど、ちょっとユーモラスだから、大人でも十分楽しめる児童書だと思うよ。2012/08/11