内容説明
穂村弘が見出した奇才がいま、世に放たれる!!
目次
私は日本狼アレルギーかもしれないがもう分からない
りからん
最後に
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きたさん
14
X(旧Twitter)によく流れてくるような、ちょっと斜めから日常を見たような呟きを読んだときに似た感想を抱いた短歌集。決して目新しさは感じないのだけれど、子どもに関する歌が多く出てくることもあるのか、ほっとするというか立ち止まって一息吐けるというか、小ネタを日常寄りにした感じの歌が多かった印象。2023/11/24
まみ
9
「「共用スペースでは必ず犬を抱くこと」買いに行かなきゃ、犬を。」この歌をどこかで読んで気になっていた歌人。日常の風景の中に面白味を見いだす歌が多く、こんな人が近くにいたら友達になれそう。譜面台は確かに果実の果の字に似てる。2024/01/20
はなさー
5
奇想と言っても良い短歌のあり得ない情景でさえ浮かんでくる面白さ。この本に限らず歌集は、全部ではないがハマった時の気持ちよさがたまらない。2024/01/08
qoop
4
視点をずらして日常を詠むことで立ち現れる異相への驚きに満ちた歌集。また、時系列や題材を無視して五十音順に並べたのも新鮮。あるいはこうした構成の方が、歌人の人となりや境遇をフラットに理解し易いかも知れない。/ガザ地区と足立区響き似ていると吾子が言いけり空爆怖い/巨大なる悪の組織も組織なら総務畑を歩む者あり/深夜徘徊未成年補導時所持品星座早見表1点/ハイホー都電に乗って行こうよ小人は80円でいいんだよ/4匹で結界を張る公園の神獣はゾウ・ウマ・カメ・アザラシ2023/11/07
チェアー
3
ここに何かがある、と直感で分かっても、なかなか見えてこないことも多い。そんな時はいったん光景を頭から追い出して、まったく別のことを考える。すると、心の隅っこに追いやったはずの光景が言葉になって蘇ってくるのだ。 2024/01/23