内容説明
穂村弘が見出した奇才がいま、世に放たれる!!
目次
私は日本狼アレルギーかもしれないがもう分からない
りからん
最後に
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きたさん
15
X(旧Twitter)によく流れてくるような、ちょっと斜めから日常を見たような呟きを読んだときに似た感想を抱いた短歌集。決して目新しさは感じないのだけれど、子どもに関する歌が多く出てくることもあるのか、ほっとするというか立ち止まって一息吐けるというか、小ネタを日常寄りにした感じの歌が多かった印象。2023/11/24
ちぇけら
10
折り鶴を重ねて飛ばす春がありあなたの好きな小説を読む。なんて。57577の旋律は春の夜に吹く風のよう。あなたがうつくしすぎてめまいがしてしまった夜に、あなたの背中に羽を発見しました。目が合ったら煮崩れてしまいそうに沸騰した心を隠しながら、わたしは綺麗な星空だねなんて言って、慌てて窓の外を見たのでした。あなたは飛び立つようにわたしを抱き寄せて、そうして愛おしい吾子がうまれたのでした。たいせつなひとなんて、わたしにはあなたでじゅうぶんなはずだったのに。命のリアルな温度を身体に感じながら、夜は優しく更けてゆく。2024/06/24
まみ
10
「「共用スペースでは必ず犬を抱くこと」買いに行かなきゃ、犬を。」この歌をどこかで読んで気になっていた歌人。日常の風景の中に面白味を見いだす歌が多く、こんな人が近くにいたら友達になれそう。譜面台は確かに果実の果の字に似てる。2024/01/20
まみ
9
再読。また読みたくて図書館で借りてきた。前向きですこやかな感じがした。今の私に足りないもの。2024/10/05
はなさー
5
奇想と言っても良い短歌のあり得ない情景でさえ浮かんでくる面白さ。この本に限らず歌集は、全部ではないがハマった時の気持ちよさがたまらない。2024/01/08