内容説明
佐久間象山、勝海舟に師事した兄から鉄砲術を学び、最新式のスペンサー銃を右手に男装・断髪した若き女傑、山本八重。押し寄せる新政府軍にひるむことなく銃を撃ちかける奮闘ぶりは、まさに男勝りであった。八重は「会津のジャンヌダルク」と称賛され、のちに同志社大学創設者・新島襄の妻となる。幕末から明治にかけて“日本の夜明け”を駆け抜けた会津女子の激熱な生きざま。
目次
第1章 八重を取り巻く世界
第2章 八重の家族
第3章 八重と会津魂
第4章 八重と鉄砲
第5章 八重の結婚観
第6章 尊王攘夷の始まり
第7章 会津藩VS長州藩
第8章 八重の上京
第9章 八重とジョー
第10章 とある会津女子の生涯
著者等紹介
久野潤[クノジュン]
昭和55年、大阪府生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業、京都大学大学院法学研究科国際公共政策専攻修了。現在、大阪国際大学・皇學館大学講師。専門は近現代日本の政治外交とその背景思想。政治・歴史系での共著書や雑誌記事を多数執筆。大阪・名古屋・浜松・東京で公開講座「歴史勉強塾」(れきべん)開催中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐島楓
10
日本史初心者向けの本という印象を受けた。読みやすく、やわらかい。会津戦争について八重がいかに活躍したかという重要なところがすっぽりと抜け落ちてしまっているのが残念。2013/01/27
夏緒
0
新島八重のこと、というより彼女を取り巻く世界情勢、周辺人物、環境が書かれていた。2013/01/28
もっくん
0
「新島八重」の生涯を描くというより、彼女が生きた幕末時代の会津について学べる、幕末の導入本という感じ。 とても読みやすい文体だし、来年度の大河ドラマで取り上げらえるのをきっかけに彼女について知りたいのであれば、まず最初にさらっと読むのに最適。 佐久間象山・勝海舟に師事した兄から鉄砲術を学んだ「会津のジャンヌダルク」がどのように幕末から明治にかけての”日本の夜明け”を駆け抜けたか、大河ドラマが今から楽しみ☆2012/10/11