出版社内容情報
ナオミ・ノヴィク[ナオミ ノヴィク]
著・文・その他
那波 かおり[ナワ カオリ]
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内容説明
世界のドラゴンを救うため命を賭けた代価は国家への反逆罪だった―。大切な担い手と引き離されたテメレアだったが、仏軍侵攻により国家存亡の危機にある英国を守るため、ふたたび嘆きの淵より立ち上がる。一方、ローレンスにも英国軍より戦線復帰の命令が―テメレアとの再会を求め、落ちこぼれドラゴンが集まる繁殖場へ向かうも、そこには…。
著者等紹介
ノヴィク,ナオミ[ノヴィク,ナオミ] [Novik,Naomi]
1973年ニューヨーク生まれ。ポーランド移民の二世として、ポーランド民話に親しんで育つ。ブラウン大学で英文学を学んだ後、コロンビア大学でコンピューター・サイエンスを学び、『ネヴァーウィンター・ナイツ』などのRPGゲームの開発に携わる。2006年『テメレア戦記1 気高き王家の翼』で作家デビュー。もっとも優秀なSFファンタジーの新人作家に贈られるジョン・W・キャンベル新人賞(現アスタウンディング新人賞)、コンプトン・クルック新人賞を受賞。また、ヒューゴー賞にもノミネートされた
那波かおり[ナワカオリ]
英米文学翻訳家。上智大学文学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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わたなべよしお
20
これは、テメレアが大活躍する冒険譚、あるいは戦記ではないのだ、い今になって気づく。では何を、と言われると、なかなか難しい。人権ならぬ龍権を通して、人が人として社会で生きていくこと、を問う?まさかねー。でも、どうなるんだろう、この物語。2024/10/02
もち
12
「わたしは、ここにいる」◆離れ離れになったテメレアとローレンス。繁殖場に送られた黒竜の元に、キャプテン戦死の報が届く――。失意と憤激の中、テメレアは寄せ集めのドラゴン大隊を結成。本土を襲う仏軍。奪った旗と、赤い徽章をはためかせ、はぐれもの部隊の逆襲が始まる。 ■シリーズ第5作。全編山場、信じられないほど面白い。これまでも勿論面白かったが、こんなに盛り上がるとは。卵の頃から紡いだ絆、翡翠の国で芽生えた疑念、撤退戦で噛み締めた無念、帝国と叛逆で陥る別離。全てが、この戦役を形作る必然だった。2023/12/05
BECHA☆
8
繁殖場で過ごすテメレアの様子から始まる。そこにはドラゴン達の独自ルールがあり、テメレアはまた新しい仲間と出会う。囚われの身となったローレンスの居場所を探ろうと手を尽くすテメレア。 政治力を身に付けた(笑)テメレアは飼養長のロイドを巻き込んで、ロンドン行きを決行する。これがまた壮大な計画2022/09/25