目次
四月の魚(冬の翼;天使とたたかう二人;夜がまだみずみずしい間に;その朝も虹とハモンド・オルガンで;乗馬ズボンの日々;ターミナル・ホテル;四月の魚;光る夢、光る河 ほか)
風色合衆国
著者等紹介
正岡豊[マサオカユタカ]
1962年大阪市此花区で生まれる。1990年歌集『四月の魚』刊行。1992年別名義で第五回俳句空間新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
ママチョコ本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あや
18
同結社の方にすすめられて読む初歌人さんの御本。正岡豊さんは1962年大阪生まれ。現在京都在住。本書は1990年にまろうど社から刊行されたものに加筆して2020年に刊行されたもの。ひらがなと漢字のバランスが絶妙で、一字空けの使い方も絶妙だなあと思う。私は漢字の多い短歌を詠みがちなので、インスパイアされました。 ネル・フィルターひたされている水にわが朝日がうつるP・K・ディック忌/星夜 ひじをもう片方の手でおさえ今宵フランダースの犬はどこ 加筆された章である「風色合衆国」というタイトルも私の好み。2026/04/15
匙
11
ロマンチックで衒学しててスムースで透明感があって軽い。白眉はやっぱり「きみがこの世でなしとげられぬことのためやさしくもえさかる舟がある」。ネット上の感想で「ファッショナブルな知性」と評してる人がいて友達が「disってるつもりじゃないだろうけどdisってるぽい」と言ったせいで頭から離れない…ファッショナブルな知性…うう…。その時のその人からしか生まれない、短歌はその人の青春の記録だと読むたび思う。
qoop
6
作家名などを詠んだ趣味性の強い歌に目を奪われるのは仕方ないだろうなと思ったが、再読でも印象変わらず。こうした固有名詞に仮託するものを共有することは難しそうだ、というところから、歌の理解/共感をどう捉えるかへと思いが進む。/ダスト・シュートにコナン・ドルが幾冊か捨てられて水けむるビル街/空割れんばかりの拍手さめぎわの夢にきく 雨のケストラー忌/映画雑誌のタルコフスキー特集で八月の陽をさえぎり歩め/暗闇の中のディズニー・ランド きみ、制服をわずかな金に替え/空は八月海は五月の色をして十月一日もの狂おしけれ2020/08/30
Cell 44
3
短歌に興味を持ち始めた最初の方、この歌集に強く憧れたことを思い出した。私にとって米文学の洒脱さと泥くささを抱えた書物であり、富澤赤黄男の『天の狼』のような峻厳とした詩情で立った歌群であり、俳句と現代詩には興味を持てても短歌にはあまり強い関心が持てなかった自分を動かしてくれた強い一冊だ。ただ、「四月の魚」と「風色合衆国」に重複している歌があるのは……。2020/10/12
kentaro
2
⚫︎めずらしく窓に硝子のあった日に砂糖を湯へとぼくは溶かした⚫︎それぞれのフォークが皿に落ちる音 もう逃げられないね、ここからは⚫︎ピアノの下ではじめてきみの唇が雨の匂いであるのに気付く⚫︎きっときみがぼくのまぶたであったのだ 海岸線に振りだす小雨⚫︎このドアをはずしこわされゆく店を遠くからみよ春のあなたは⚫︎誰からも手紙が来ないはるかなる夏の機関士が鳴らす汽笛よ⚫︎橋落つるとも紫陽花の帆とおもうまで耳蒼ざめてはりつめていよ⚫︎空は八月海は五月の色をして十月一日もの狂おしけれ2025/11/05
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