出版社内容情報
『新版世界各国史22 ロシア史』に加筆・修正を加え、上・下巻のハンディ版として刊行。
ロシアという国はどのように始まり、どのように歩んできたのか。
強力な国家こそがロシアの問題を解決するという観念がロシアの支配者をとらえてきた一方、民衆は精神と肉体の解放をもとめて国家権力に闘いを挑み、強力な国家を幾度も転覆させてきた。ロシアの歴史は強力な国家という軸と、精神解放という軸とのあいだで揺れ動き、もがき苦しんできた人々の歴史である。ロシアはその苦しみと模索の中でどこに向かい、人類史に何を与えるのだろうか。
下巻では1900年以降の内容を扱い、ソ連崩壊後の記述にも章を割いて現代まで加筆修正を行った。
内容説明
強力な国家か、精神の開放か―幾度も転換を繰り返す、ロシアの歩みをいま、見つめ直す!
目次
第7章 ロシア帝国の動揺
第8章 ロシア革命とソ連邦の成立
第9章 スターリンとソ連世界の出現
第10章 社会主義体制の変貌・成熟・停滞
第11章 ペレストロイカの時代
第12章 ロシア連邦
補章 周辺諸国の動向
著者等紹介
和田春樹[ワダハルキ]
1938年生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業。東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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