出版社内容情報
本書は、米社会の「第二の主食」として独自の進化を遂げたうどんの歴史を、「なぜ稲作大国で小麦文化が生き残ったのか」という逆説的な視点から解き明かします。
中世に「饂飩」が登場し、カツオ節・昆布の出汁と醤油によって「日本型うどん」が完成するまでの道のりや伊勢神宮や金刀比羅宮など「神社・信仰」の場との知られざる深い結びつきにも焦点を当てます。
また、個性豊かなご当地うどんの文化や飢饉時の救世主としての役割、現代のラーメン・パスタとの比較を通して、米と小麦のせめぎ合いの深層に迫る一冊です。
【目次】
●Chapter.1 弥生時代に始まった小麦栽培
●Chapter.2 中世に登場する「饂飩」の文字
●Chapter.3 出汁と醤油が拓いたうどん文化
●Chapter.4 神社と饂飩の不思議な結びつき
●Chapter.5 各地に根付いた個性派うどん
●Chapter.6 米文化の中でのうどんの役割
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- 和書
- 禁断の魔術 文春文庫



