内容説明
いつかおばあちゃんになることを夢見ていたのに「きのう見た夢」(ユン・ソンヒ)。残されたフランスでの日記を手掛かりに孫が想像で描いたおばあちゃんの最後の恋「黒糖キャンディー」(ペク・スリン『惨憺たる光』)。認知症になったおばあちゃんが何度も繰り返し伝えたのはトラブルの多い孫の未来のためだった「サンベッド」(カン・ファギル『別の人』)。厳しかったおばあちゃんから遺された屋敷を処分するために久しぶりに足を運んだ私は、取り返しのつかない過去に引き戻される「偉大なる遺産」(ソン・ボミ『ヒョンナムオッパへ』収録「異邦人」)。女三世代で行ったテンプルステイで母の意外な一面を知り、母にだんだんと似てくる自分に気づく、ある穏やかな秋の日「十一月旅行」(チェ・ウンミ『第九の波』)。ひとりで堅実に生きてきたはずが、いつの間にか老人だけのユニットに暮らす羽目に。二十一世紀後半の近未来を描くディストピア小説「アリアドネーの庭園」(ソン・ウォンピョン『アーモンド』『三十の反撃』)。ミステリー、SF、ロマンス、家族ドラマなど、老いを描いた6編。
著者等紹介
ユンソンヒ[ユンソンヒ]
1973年生まれ。1999、東亜日報新春文藝に短編小説「レゴでつくった家」が当選する
ペクスリン[ペクスリン]
1982年生まれ。2011年、京郷新聞新春文藝に短編小説「嘘の練習」が当選する
カンファギル[カンファギル]
1986年生まれ。2012年に京郷新聞新春文藝に短編小説「部屋」が当選する
ソンボミ[ソンボミ]
1980年生まれ。2011年、東亜日報新春文藝に短編小説「毛布」が当選する
チェウンミ[チェウンミ]
1978年生まれ。2008年『現代文学』の新人推薦に短編小説「泣いて行く」が当選する
ソンウォンピョン[ソンウォンピョン]
1979年生まれ。長編小説『アーモンド』で第十回チャンビ青少年文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
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かもめ通信
キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
ツキノ