出版社内容情報
『背教者ユリアヌス』等で知られる小説家、辻邦生の人生を振り返る一冊。作家としてのみならず、生活者として、旅人として、夫として、音楽愛好家として、など辻邦生のさまざまな側面に光をあてる。
目次
１ 思索する Ｐｅｎｓｅｒ
２ 愉しむ Ｊｏｕｉｒ
３ 見る Ｒｅｇａｒｄｅｒ
４ 語らせる Ｆａｉｒｅ ｐａｒｌｅｒ
５ 構築する Ｃｏｎｓｔｒｕｉｒｅ
６ 聴く ´Ｅｃｏｕｔｅｒ
７ 繋がる Ｓｅ ｌｉｅｒ
８ 旅する Ｖｏｙａｇｅｒ
９ 暮らす Ｈａｂｉｔｅｒ
１０ 愛する Ａｉｍｅｒ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
角
1
2025年は辻邦生生誕100周年。本書は各所で行われる展覧会の図録とも言える書籍。小説家であるとともに生活者でもあた著者の実像を、「思索する」「旅する」「構築する」「暮らす」という様々な視点から照らし出している。図版も豊富、学習院大学史料館関係者のコラムだけでなく、池澤夏樹や荻野アンナのエッセイも収録。価格も1,650円とお手頃だが、ファンアイテムのようなものだから、通常の美術展の図録のように分厚くてもっと資料性を充実させてもよかったのに、というのは贅沢な悩みか。2025/05/31
