NHK「100分de名著」ブックス<br> ロジェ・カイヨワ『戦争論』―文明という果てしない暴力

個数:
電子版価格
¥1,210
  • 電子版あり

NHK「100分de名著」ブックス
ロジェ・カイヨワ『戦争論』―文明という果てしない暴力

  • ウェブストアに5冊在庫がございます。(2025年07月04日 16時46分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 196p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140819692
  • NDC分類 391.1
  • Cコード C0031

出版社内容情報

ひとはなぜ戦争をするのか? 戦闘と殺戮の「本質」を解き明かす

『遊びと人間』で知られる哲学者・社会学者ロジェ・カイヨワ(1913-1978)が1950~60年代の冷戦時代に綴った『戦争論』。彼は本書で、戦争の歴史に新たな光をあて、これまでなぜ人類が戦争を避けることができなかったかを徹底的に分析した。戦争を「破壊のための組織的企てである」とし、本書について「戦争が人間の心と精神とを如何にひきつけ恍惚とさせるかを研究したもの」であると記したカイヨワの複眼は、戦争が起きる状況と、それを実行可能にする人間のおぞましさを浮き彫りにした。そこには「人間はなぜ戦争に惹きつけられてしまうのか」という精緻かつ赤裸々な人間洞察があり、また人間が生み出した文明を兵器利用するという人間のおろかさ、身勝手さに対する教育の必要性を論じた。
「民族間、宗教間の対立が激化し、最新兵器によるテロや紛争が絶えない現代にこそ『戦争論』を読み直す価値がある」と、著者はいう。2019年8月に放送されたNHK・Eテレの番組テキストに、終わりの見えない戦争が続いているいまこそ「西側」的原理の見直しが必要だと説く書き下ろし特別章「文明的戦争からサバイバーの共生世界へ~西洋的原理からの脱却」、読書案内などを加えた一冊。

内容説明

『遊びと人間』で知られる哲学者・社会学者が、人類はなぜ戦争を避けることができなかったのかを徹底的に分析した『戦争論』。著者自身が「戦争が人間の心と精神とを如何にひきつけ恍惚とさせるかを研究したもの」と述べた本書を手がかりに、いまも続く戦争の「本質」を探る。

目次

第1章 近代的戦争の誕生(戦争の女神ベローナ;著者カイヨワについて―バタイユとの関係 ほか)
第2章 戦争の新たな次元「全体戦争」(国家と「死」―ナショナリズムの誕生;「全体戦争」 ほか)
第3章 内的体験としての戦争(「聖なるもの」とは何か;神なき神秘体験―バタイユの「内的体験」 ほか)
第4章 戦争への傾きとストッパー(「絶対的戦争」の翌日に;核兵器―冷戦時代の幕開け ほか)
ブックス特別章 文明的戦争からサバイバーの共生世界へ―西洋的原理からの脱却(戦争へと傾く世界;「戦いの文明」とその成就 ほか)

著者等紹介

西谷修[ニシタニオサム]
1950年愛知県生まれ。東京大学法学部卒業、東京都立大学フランス文学科修士課程修了。哲学者。明治学院大学教授、東京外国語大学大学院教授、立教大学大学院特任教授を歴任、東京外国語大学名誉教授。フランス文学・思想の研究をベースに、世界史や戦争、メディア、人間の生死などの問題を広く論じる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホシ

20
平和を考える8月。30年にわたって広島の原爆死没者名簿に記帳作業を続けてこられた女性のドキュメンタリーを見ましたが、その方が「なぜ戦争は無くならないだろう?」と呟いておられました。切なる平和への希求の吐露であり、平和論の究極的な問いでしょう。本書を読んでの私なりの答えは「我々にとって戦争とは〈聖なる体験〉であり、恐怖・畏怖の対象であると同時に魅惑の対象でもあるから」です。2024/08/14

らむだ

3
2019年8月の「NHK100分de名著」において放送された「ロジェ・カイヨワ 戦争論」のテキストを底本として加筆・修正し、新たに「文明的戦争からサバイバーの共生世界へ ━━西洋的原理からの脱却 」、読書案内などを収録。2024/09/03

Go Extreme

2
人間にとって戦争とは: バタイユから決定的影響 西洋の限界直視→世界戦争時代・人間生存の条件 夜の鼓動にふれる 近代的戦争の誕生: 戦争の女神ベローナ 破壊のための組織的企て 社会の形態→戦争の形態 国民戦争 戦争の新たな次元・全体戦争: ナショナリズム 世界戦争勃発 無名戦士の墓ー全体戦争・洗礼 内的体験としての戦争: 聖なるもの 神なき神秘体験 祭り・遊び・戦争 戦争への傾きとストッパー: 絶対的戦争 凍結と解凍 非対称的戦争 ホモ・サケル ベローナを見よ 西洋的原理からの脱却: 西洋文明 新しい西洋2024/08/22

ジェニー

0
読みやすく、一気読み。戦争が祭りと似ているという部分が特に面白かった。第一次大戦~第二次大戦の流れは、いつ見てもやっぱり人間の愚かさが歴史で一番滲み出ていると思う。2025/03/13

futomi

0
ロジェ・カイヨワ「戦争論」の解説書です。 2回に世界大戦がそれまでのものとは異なっていること、が今頃になってわかった。 戦争を行おうとする文明。戦争はなんの解決にもならない。2025/02/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22007096
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品