内容説明
覇権的野望を隠そうとしない中国、内向きの米国。日本はどこへ。指導者不在の世界で、アジアにその人ありと謳われる元台湾総統・李登輝。日本と中国の本質を知りつくした哲人政治家が、再生日本に向けて綴る「気魂と友情」にあふれた叡智の数々―。
目次
第1章 再生する日本
第2章 李登輝の台湾革命
第3章 中国の歴史と「二つの中国」
第4章 尖閣と日台中
第5章 指導者の条件
第6章 「武士道」と「奥の細道」
第7章 これからの世界と日本
著者等紹介
李登輝[リトウキ]
1923年台湾生まれ。元台湾総統。農業経済学者。米国コーネル大学農業経済学博士、拓殖大学名誉博士。京都帝国大学農学部を終戦のため中退。台湾大学に編入・卒業。台湾大学講師、米国アイオワ州立大学大学院を経て、中国農村復興聯合委員会顧問、台湾大学教授。71年国民党入党、72年行政院政務委員として入閣。台北市長、台湾省主席などを歴任、84年蒋経国総統(当時)から副総統に指名される。88年の蒋経国の死去にともない総統に昇格。96年台湾初の総統直接選挙に当選し就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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Sumiyuki
4
生を死と表裏一体に考える日本と生のみに囚われ国家より家産制を重視する中国と主張。リーダーに必要な信心。馬英九が米国留学時代に尖閣諸島を台湾の領土と主張したことから、問題に。中国と台湾の統一は、民主主義が中国に伝わる形が良いと主張。古典の読書を通じて精神的修養を積み、道徳の核を磨くことで、優れた指導者となる。2023/10/28
ふみりな
2
中国からの圧力に屈せず台湾の民主化に尽力したリーダーとしての気骨を感じた。日本も中、韓の常軌を逸する言動に毅然と対処する政治家の出現を切望する。2020/11/07
むさし
2
「私ではない私」「自分のなかに神を宿す」 現代の哲人から優しく語りかけられる至福の時間を味わえる 李登輝氏の著書は一気読みしても苦にならない 2017/05/04
Great Eagle
2
台湾の置かれた状況が少し分かる気がします。政治的には熟成していないのはなぜだったのかも少し理解した気になります。一方で、日本への期待というか提言も気概を感じさせます。国の指導者とはこういうものなんだと改めて感じ入りました。2015/01/24
アフリカのおっさん
1
元台湾総統、元日本人である筆者。ここまで日本を敬い憂う国家元首を他に知りません。台湾が好きになりました。 ●反省は大事なことです。しかし、反省が過ぎて自虐的、卑屈になるのは愚かしいことと言わざるを得ません。ー世界中から嘲笑されるだけです。2020/11/23
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