出版社内容情報
医者も患者も「コスト意識」がまったくない、崩壊間近も「危機感ゼロ」の国民皆保険制……知られざる日本医療の「不都合な真実」とは?
内容説明
現在、日本は「医療先進国」だと言われている。たしかに、優れた国民皆保険制度によって世界最高水準の保険医療と平均寿命を達成している。しかし、その裏にある「多額の医療費」の存在を忘れてはならない。実際、日本は医療費の公費負担割合が非常に高い。一方、患者自身の負担額は少ないため、「安くて手厚い医療が当たり前」という意識から我々は抜け出せない。このままでは医療費の増大に歯止めがかからず、結果的に医療費で国が破綻する「医療貧国」になってしまう、と著者は警告する。医療とお金の問題を筆頭に、日本の医療における「不都合な真実」の数々を明らかにする一冊。
目次
第1章 “医療とお金”の大問題―増大する医療費、輻輳する課題
第2章 “医者と患者”の大問題―ニッポンの医療現場で起きている困った現実
第3章 “医者と病院”の大問題―「よい医者」「よい医療」とは何かを考える
第4章 “医者の働き方”の大問題―医師たちの働き方改革は進むのか
第5章 “医学部”の大問題―医学・医療教育のいまとこれから
第6章 “ヘルスリテラシー”の大問題―これからの医療との向き合い方
第7章 “長寿化”の大問題―「老い」と「死」にどう向き合うか
著者等紹介
奥真也[オクシンヤ]
1962年、大阪府生まれ。医師、医学博士。医療未来学者。大阪府立北野高校を経て、東京大学医学部医学科卒。英レスター大学経営大学院修了。専門は放射線医学、核医学、医療情報学。東京大学医学部22世紀医療センター准教授、会津大学教授等を歴任。その後ビジネスに転じ、製薬会社、薬事コンサルティング会社、医療機器企業に勤務。多様な立場で医療に関わった経験から現代医療の本質を論じている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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