内容説明
乞食上がりの経歴故に同門の多くに疎まれながら、卓抜な詩境と才能で芭蕉の寵愛を格別に受けた蕉門の異端児。
目次
１ 薦を着て
２ 行衛なき方を
３ 火中止め
４ 世を捨も果ずや
幕間 芭蕉路通を殺せり
５ 寒き頭陀袋
６ ぼのくぼに
７ 随意随意
８ 遅ざくら
著者等紹介
正津勉［ショウズベン］
１９４５年、福井県生まれ。同志社大学文学部卒業。詩人・文筆家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ラスカル
13
芭蕉門下の路通についての書。乞食から蕉門に入るも同人たちに蔑まれ、問題を起こして旅に出たり、また戻って来たりと流浪の人生を送る。蕉門のかしこまった雰囲気には合わず、はみ出し者になるしかなかった路通だったのでは。その作風は芭蕉に出会ったことがマイナスになったのではないかと、作者は語る。芭蕉も路通のように風狂の俳諧師になりたかったが、なれなかった。芭蕉にとっても気になる弟子のひとりだったのでは。2021/07/23
たつのすけ
0
〇2020/03/10
