内容説明
十八の春、美里が恋に落ちたのは、美大生で家庭教師の秋山だった。秋山は他人にも自分にも厳しくて素っ気ないが、たまに優しい。美里は異性愛者の秋山に対し、傷つきながらも一途な想いを寄せ続ける。そして夏が過ぎ秋がきて、育む時間はお互いをかけがえのない存在へ変えていくが…。―あの頃、俺たちは子どもだった。四季の移ろいと共に積み重なる、永遠の愛の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
せ〜ちゃん
42
★★ え~~~~!?(◎_◎;) こ、コレは絶対続編読まなきゃダメなシリーズですね…。読み放題でムクさんのカバーに惹かれて読んでしまったんですが…続編読み放題じゃないしどうしよう・・・って、コリャ感想じゃないね(//▽//)ゞ2017/03/01
このん
31
(2013年10月30日3468)旧版は既読。ムカついた記憶が蘇る。18歳の高校生美里と21歳大学生で美里の家庭教師の秋山。今回は内容には触れずに書きたい。読んでる間中何度も泣けた。美里のウザい位の秋山への気持ちと秋山のなんでそこまで…と思う様な冷たい態度。その秋山が本気で美里を思う様になって行く。でも、お互いに若すぎて…。好きなのに若さゆえの終わりが切なくて。『春へ』に2人の後日談が書かれてあったみたいだけど、もう手元に無い。朝丘さんの本。当たり外れが極端だけど、今読むと違う見方が出来たのかな…。2013/10/30
那義乱丸
23
好きか嫌いかは別として朝丘さんだから書ける物語ではないかと。泣いて縋る男が(女もだけど)苦手なので美里に少々苛ついたり、アキの美里への意地の悪さにその理由が分かってもなお憤慨したりしつつもこの恋の行方が気になって夢中になって読んだ。そしてラスト、なんで?どうして?ままならない状況も二人の真摯な想いも理解するけど、それでも…とやりきれない気持ちに。個人的にはこういう結末もありなんだけど。で、書き下ろしのあとがきで「春へ」と繋がってると知り、慌ててチラ読みしてホッとした。この本だけだと賛否分かれそう…。2013/10/22
きょん
21
う~ん切ない。初めの方のアキの冷たさに「もうそんな男やめちゃいなさい」と言いたくなってしまった。そして、自立していないから恋愛を主張できないというのは一見すごく責任感があるようでそうでもないと思うぞ。そんなこと言ったら経済的に自立してなきゃ恋愛しちゃいけないってことになりませんかね。ともかく次へ行こう。2013/12/17
きなこ
17
再読。やっと想いが通じあったところでの、あの結末。何度読んでも切ない。2017/02/28
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