祥伝社新書<br> 「頭がいい」とは何か

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祥伝社新書
「頭がいい」とは何か

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784396117276
  • NDC分類 371.3
  • Cコード C0237

出版社内容情報




【目次】

内容説明

「頭がいい」「シゴデキ」「気が利く」「主体性がある」―こうした言葉で、勉強、仕事、生き方までもが他者からの評価に晒され、生きづらさが増す現代社会。その背景には「能力主義」がある。それは「能力」を個人の資質や努力の結果だと考え、能力があり優秀な人が、多くを得ることを正当化してきた仕組みだ。著者は外資コンサルティングファーム勤務を経て独立し、脱・能力主義を提唱する、気鋭の組織開発者。本書は「頭がいい」という言葉の曖昧さを手がかりに、競争と自己責任が生み出す生きづらさの正体を暴き、ポスト能力主義への道筋と、本当の知性を提示する。評価の呪縛から距離を取り、人や自分を見る眼が変わる一冊。

目次

第1章 「頭がいい」本ブームの正体(「頭がいい」ってどういうこと?;勤勉さと真面目は似て非なるもの ほか)
第2章 曖昧すぎる「頭がいい」の定義(変わり続ける「頭がいい」の定義;「コンピテンシー」はハイパフォーマーとのそっくり指数 ほか)
第3章 「頭がいい」論の罠―「能力」信奉が招いた生きづらさ(成果主義よりも年功序列を望む若手が増えた;「頭がいい」は過去への評価 ほか)
第4章 「頭がいい」の呪縛をほどく―ポスト能力主義へ(「頭が悪い」が覆い隠しているもの;性格診断はなぜ支持されるのか ほか)

著者等紹介

勅使川原真衣[テシガワラマイ]
1982年、横浜生まれ。東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。外資コンサルティングファーム勤務を経て独立。教育社会学と組織開発の視点から、能力主義や自己責任社会を再考している。2020年から乳がん闘病中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

とよぽん

47
多くの人が抱える生きづらさ、その原因は社会構造にあるといえばいいのだろう。人の能力を学歴というものさしで測り、企業などが採用を決める。しかし、学歴やぺーパーテストで人の能力がわかるのか。著者は採否や配置を企業がメンバーシップ型雇用で決めることが弊害を産み、働く人を苦しめていると説く。職務要件こそが採用のミスマッチ防止や公正な人事評価を可能にすると。日本の社会がどのようにして生きづらい人を増やしてきたか。権力をもつ側が自分たちに都合のいい(頭がいい)人材を集めるために歪んだ評価を繰り返した。その結果だ。2026/04/24

よっち

33
成績・地頭・空気読み・主体性など、文脈によって変わる「頭がいい」という一見ポジティブで曖昧な言葉が、実は社会に潜む能力主義の呪縛を象徴していることを解剖する1冊。世の中に溢れかえる本にも「地頭」「頭がいい人」という言葉が頻繁に使われる中、運や環境、幸運すら「能力」に回収してしまう能力主義が、自己責任を強調し生きづらさを増幅させる構造を指摘していて、「頭がいい」の再定義が重要なのではなく、競争から共創へシフトする兆しが様々な形で見える今、評価に振り回され過ぎず多様な軸で生きる視点も必要なのかなと感じました。2026/03/15

タカナとダイアローグ

14
4冊くらい読んだ勅使川原先生の本だけど、読みやすさとエッセンシャルさは抜群であった。素朴に納得してしまっている「頭が良い」という、何にでも使えるマジックワードを腑分けしていくことから始めようと思った。英語だと、スマートやインテリジェンスやクレバーがあるけれど、日本語は状況依存で使いやすすぎる。(各国で似たような事情はあると思うけど) 大きな主張である、ジョブディスクリプションについては、ジョブ型雇用の本を読んでいることもあるけど重要だとですね。発音しづらすぎて、なんか言い換えはないだろか‥さがす。2026/02/12

vinvin

13
気鋭の組織開発コンサルタントが、「頭がいい」という言葉の曖昧さを手がかりに、競争と自己責任が生み出す生きづらさの正体を暴き、ポスト能力主義への道筋と本当の知性を提示する。能力を個人の資質や努力の結果とし、能力があり優秀な人が多くを得ることを正当化してきた仕組み「能力主義」。評価の呪縛から距離を取り、人や自分を見る眼を変える。①頭がいい本ブームの正体。②曖昧すぎる頭がいいの定義。③頭がいい論の罠。④頭がいい呪縛をほどく。評価や序列を絶対視するおとをやめる。誰もが未熟であり、みんながちょっとずつ「頭が悪い」と2026/04/27

すみけん

11
世に蔓延る「頭がいい」というワードに潜む能力主義。現代社会の閉塞感が「頭がいい」人たちの優越感と差別意識に因るところであることを、会社や教育機関といった組織の考え方からもうかがわせている。「競争」よりも「共創」できる社会がこれから求められる提言に共感できる。それぞれがお互いを認め合う世になってほしいです。2026/03/23

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