内容説明
20世紀を代表するグラフィック・デザイナーであり、デザインの教育者でもあったポール・ランド。鋭い洞察力とユーモアで、学生や同僚たちと向き合った、目からウロコのデザイン講義録。
目次
対話1
対話2
ポール・ランドとの思い出(フィリップ・バートン;ジェシカ・ヘルファンド;ステフ・ガイスビューラー;ゴードン・サルコウ;アーミン・ホフマン)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
booklight
24
IBMやabcの企業ロゴなどで有名なグラフィックデザイナーのポール・ランド。理論面でも有名で、その対話を2つ収録。最初はデザインの先生相手に、その授業で使っている教材に意味が分からないといったうえで「デザインとは何かを定義しないと」「あらゆることの計画がデザインですか?」「ではその定義で君は何をする?」「何もできないんだよ」「デザインとは、形と中身の関係性なんだよ。さぁ、これはどんな意味か」と激しく対話を進める。「博識であるということは大事だ」とも言って文献の話も色々。デザインの大家としての思いが伝わる。2020/10/18
roshio
2
気持ちのいい人だなと思った。2012/01/11
shikatas
2
「私は10回くらいやり直さないで完成させた仕事はほとんどない。うんざりだと思わないかい?デザインとはそういうもので、私はそうやって経験を積んできた。(p.46)」デザインに向き合う姿勢と覚悟、勇気づけられる本。2010/01/19
おおた
2
これを読んでデザインというのがますます分からなくなり、改めて読書の必要性と、素人なりに手を動かしてみることの大切さという入り口に立てた気分。2009/06/08
たこ焼き
1
本来美術は日常とつながりがあるもの。美術として独立している美術のケースは少ないが、現代の美術館は独立したものとして捉えてしまっている。中身があり、それを形にするのがデザイナーの仕事。そして美的感覚がないクライアントにその価値を伝え意見を通すのもデザイナーの仕事。着想、調査、スケッチしたあと一旦放置する。この期間に決断力を養う。2020/07/25