感想・レビュー
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ゆうゆうpanda
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巻頭は郷土松山の美しい風景の写真と俳句。次に坪内稔典氏による人物像。100句とその観賞。座談会2稿。300句。詳しい年表、という内容。子規についてポイントをしっかり押さえた愛ある一冊。少し意外だったのは子規の句が若手の俳人達にそれほど認められていないこと。「いくたびも雪の深さを尋ねけり」の句についても「病中雪」の記述がなかったら平凡ではないかという議論については考えさせられた。私は、俳句を読むと、詠み手の人となりが気になり、それを知るとその俳句が好きになってしまう。切り離して考える必要はないかと思うけど。2017/03/05