内容説明
眠ったままの9割の力が、あなたの人生を劇的に変える!無意識と深く関わるエキスパート4名との対話を通じて著者が発見した「無意識が整うコツ」を教えます。
目次
無意識対談1×藤平信一 心身統一合氣道会会長(氣とは?;氣はいつでも誰でも再現できる ほか)
無意識対談2×松本紹圭 光明寺僧侶(ハンディな仏教「念仏」;「わたし」とは幻想である ほか)
無意識対談3×山田博 株式会社森へ代表取締役(森の中での語らい;自分は赤ん坊に優っているのか ほか)
無意識対談4×稲葉俊郎 東京大学医学部附属病院医師(2歳児の思考;子どもとの無意識コミュニケーション ほか)
著者等紹介
前野隆司[マエノタカシ]
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授。1962年山口県生まれ。東京工業大学理工学研究科機械工学専攻修士課程修了後、キヤノン株式会社でカメラやロボットの研究職に従事したのち、慶應義塾大学教授に転ずる。ロボット工学に関連して、人工知能の問題を追いかける途上で、人間の意識に関する仮説「受動意識仮説」を見いだす。現在はヒューマンインターフェイス、ロボット、教育、地域社会、ビジネス、幸福な人生、平和な世界のデザインまで、さまざまなシステムデザイン・マネジメント研究をおこなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ito
35
図書館の返却棚で見つけた本。無意識という視点から、世界と身体と心を捉えようとしており、全編が4名の方との対談で構成されている。対談は聞き手の深い知識や網羅性によって、相手の世界観を引き出すことができる。著者と4名の方は専門分野は違うが同じ価値観を共有し、異なる視点から無意識にアプローチしている。無意識を整えることが、自分自身の問題に留まらず、宗教や経済、いじめなどの社会問題にまで波及することが理解でき、何度も驚かされた。登場する4名の方のお話を通して、自分の狭い心と浅い思考に思い至ることの連続だった。2017/05/21
じょんじょん
33
合気道、仏教、コーチング、医療 異なる4分野のエキスパートと『意識』についての対談。対談のかたちなので、たてつけは平易ですが、内容の深みと凄みはすごかったです。こんなに異なる分野において、奥深くつながる世界があることに感銘を受けました。合気道における『型』を繰り返すことで意識から無意識、そして『氣』にというところはわかりやすい。医療のパートでは、もはや話は医療の領域をはるかに超えている。日本人特有の所作や対応がNGではないのだという指摘は目から鱗でした。『道』は『美』に通じ、『調和世界』に昇華していく。2017/05/17
出世八五郎
30
あとがきで著者自らタイトル詐欺とあるように、具体的な実践方法は紹介されておらず、武道家、僧侶、㈱森へ社長、東大医学部付属病院医師、4人との各対談本。ただ、各識者との対談終了後ページに箇条書きされた無意識の整え方が紹介されている。・・・タイトル詐欺とはいえ読んで損はなく、逆に各業界の識者達の無意識に対する意見は発見がある。本書を知り“みずから”を救うには無意識も重要と知る。それが“おのずから”となる。アウフヘーベンに近いかな。2017/09/30
デビっちん
27
再読。無意識は利用するものでもコントロールするものでもなく、調和し委ねるものであるように感じました。押さえつけたり、意のままに操ろうとすると、なかなか思い通りにいきませんから。そんな無意識へとつながるためには、心と身体を整えることが効果的であるようです。やっぱり、最後に目指すべきは世界との調和ですかね。その具体的な整え方は本書に記載されています。2回読んでも、1人の科学者と4人のエキスパートたちが織り成す示唆に富む内容は、その印象が薄れることはありませんでした。2017/10/05
左端の美人
24
自己啓発っぽいタイトルですが、哲学書のような読み口でした。対談式なのでさらっと読めました。合気道にとても興味が湧きました!そして、森に行きたくなりました!(単純~)「幸せになろうとするより誰かを幸せにしようとしている人のほうが圧倒的に幸福だ」2016/10/31