出版社内容情報
ケルト民族唯一の国でありながら、分断国家にして複合社会のアイルランド。「一つのアイルランド」を目指す民族主義運動の担い手として非妥協的な反英・反権力闘争を展開するIRAの〝血の歴史〟を通して〝英国の裏庭〟故の悲劇を描く。
内容説明
ケルト民族唯一の国ながら、“英国の裏庭”故の悲劇の中で、非妥協的な反英・反権力闘争を展開するIRA(アイルランド共和国軍)の全貌。
目次
第1部 アイルランド人の本体を求めて(アイルランド問題の理解のために;アイルランドの2つの願い―アイルランドの主権と英国からの完全な独立;アイルランド紀行)
第2部 IRAの歴史―国家権力の3本柱、警察・軍隊・刑務所との闘い(反多数決原理の歴史;IRAの復活;国家権力との闘い;ハンガー・ストライキ;ハンガー・ストライキ以後;84年の動向)
第3部 資料篇
増補 1985~87年の状況(1984年の主な出来事;1985年―新たな局面;1986年―新条約をめぐって;1987年―過渡期の時代へ)
新増補 北アイルランド紀行