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内容説明
まぎらわしい「職場のうつ」を正しく理解することが、回復への大事なステップ。リワークプログラムで自信がつき、不安なく復職できる。復職と再発防止を目標に「職場のうつ」に取り組む臨床医が解説する、回復への道筋。
目次
第1章 年間100万人を超える病(私は「うつ病」でしょうか?;気分の落ち込みが二週間続くと「うつ病」? ほか)
第2章 原因がなくてもうつ病は発症する(なんとなく不調に陥る人が多い;うつ病の軽症・中等症・重症 ほか)
第3章 「現代型うつ病」と「新型うつ」(治療経過から「うつ病」だと思われる人;「現代型うつ病」の特徴 ほか)
第4章 「うつ」症状が発現する精神疾患(うつ病と診断された「双極2型障害」;精神科救急病院に医療保護入院 ほか)
第5章 治療とリワークプログラム(全体像を把握して診断を下す;休職中の治療経過 ほか)
著者等紹介
備瀬哲弘[ビセテツヒロ]
吉祥寺クローバークリニック院長。精神科医。精神保健指定医。1972年沖縄県生まれ。’96年琉球大学医学部卒業。同附属病院、都立府中病院精神神経科、聖路加国際病院麻酔科、JR東京総合病院メンタルヘルス精神科などを経て、2007年8月より現職。日本総合病院精神医学会、日本精神神経学会、日本児童青年期精神医学会、日本精神科救急学会の会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
え
12
うつといってもいろいろな症状があるよう。著者はICD10、DSM-Ⅳ-TR(※2012年の本)、コンベンショナル、という3つを診断基準にしている(医者によって診断に揺らぎがあるイメージだった)。おかしいな、辛いなというときは専門医にかかるのが大事みたい。タイトルは少し強い。仕事を辞めるという重要な決定は、うつが改善するまで先延ばしに(できるなら)したらいい、くらいが現実的かな。雇用体系で休職という手が打てない人も多かろう。職場に休職が複数人でたら、支えるべき方も疲弊しきっていたし、悩ましいです。2016/03/15
たか
3
鬱は必ず回復する。そのためには本人の強い願望が大切。あとは、必ず社会復帰するという強い意志だな~☺2016/03/05
美登利
2
私の場合は、会社を辞めてしまいましたが、正社員であれば、確かに休業などをして辞めないで済む方法も、あるようですね。仕事のハードさと職場の雰囲気の悪さが一番のストレスで、抗うつ剤を飲みながらも、責任感から辞められないと思いながら何年も働いていては、結局は良くならないと言われ、転職してから二年目でようやく断薬出来ました。これは感想ではないですね。ただの体験談で、すみません。しかし、うつ病ってかなり色々な症状があるんだなと再認識できた本です。2012/11/18
sr-yama
1
メンタルヘルス対策に企業は苦労している。病気に対応し、復帰に際して十分に配慮できる企業は少ないと思う。「うつ」と一言で解決できない症例が多いとのこと。医師でない人事担当者が「メンタルヘルス」対応で苦労されている。この本は、人事担当者が「メンタルヘルス」で苦労する前に、医師に早くバトンを渡す大切さを一貫して書かれていると思いながら読んだ。2012/06/27
Yoshi(myu改)
0
タイトルと内容がマッチせず、特に症例から疾病名のつけ方が本の大半を占めていたのが残念だ。仕事を辞めたいためのリワークについて書かれていたが、もう少しその点についてもボリュームが欲しかった。2016/05/29