内容説明
本書は、筆者が取り組んできたフランス企業の経営戦略ならびにフランス・リスクマネジメント論の研究を纏めたものである。本書の目的は二つ。一つは、一般に米国企業や日本企業と比較すれば、注目されることの少ない現代フランス企業の経営戦略を描出し、分析することである。そのため、特にフランスが独自性を発揮している分野を採り上げた。その二は、早い時期から、日本のリスクマネジメント理論と同様に、アメリカ型のリスクマネジメント理論からの脱皮を志向し、独自の展開を見せているフランス・リスクマネジメント理論の分析である。新版では、1998年以降の環境の大きな変化をふまえて、初版に全面的な加筆修正を施し、新たに5章、合計220頁を加筆した。
目次
第1部 フランス企業の経営戦略(フランス自動車産業における拡大戦略;フランス自動車産業における新製品開発戦略;フランス自動車産業における海外進出戦略;フランス自動車産業における競争戦略 ほか)
第2部 フランスにおけるリスクマネジメント(フランス経営管理論とリスクマネジメント理論;フランスにおけるリスクマネジメント理論の生成;ヨーロッパ企業におけるリスクマネジメント;フランス企業のリスクマネジメント ほか)
著者等紹介
亀井克之[カメイカツユキ]
1985年大阪外国語大学フランス語学科卒業。1993年関西大学大学院商学研究科商学専攻博士課程後期課程単位取得。1994年関西大学総合情報学部専任講師。1997年同助教授。現在に至る。1997‐1998フランス政府給費留学生として、エクス=マルセイユ第三大学経営学研究所(IAE d’Aix‐en‐Provence)博士課程留学。DEA経営学(マーケティング専攻)取得。専門分野は経営戦略論・リスクマネジメント論
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