著者等紹介
小谷野敦[コヤノトン]
1962年、茨城県生まれ。本名読み・あつし。1987年、東京大学文学部英文学卒。1997年、同大学院比較文学比較文化博士課程修了、学術博士。1994~99年、大阪大学言語文化部講師・助教授、国際日本文化研究センター客員助教授などを経て文筆業。著書に『聖母のいない国』(河出文庫、サントリー学藝賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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koishikawa85
5
表題作は気持ち悪い。著者のうんちくと、女子学生の性の話をごちゃ混ぜにしたような内容で、著者本人のエッセイならなんてことないのだが、女子学生の考えたこととして書かれるとなんとも気持ちが悪い。純文学の祭りのほうが、純粋な楽屋小説で楽しく読めた。2024/05/08
あらたま
2
樋口一葉が若死にしなかったので文豪扱いされてないという設定で、過去の一葉と現在の研究者視点で進む。しかしヤマとオチは…?「松風」なんて知らないでしょ、とか筆名に葉が付いてるから紅葉門下だと思われて、とかはクスリとした。あと「たけくらべ」最後の美登里の変貌の原因は水揚げか初潮かの議論とか。2017/10/17
三柴ゆよし
2
表題作は、現五千円札のあの人がもし夭折せずにいたら……という、並行世界SFじみた設定の長篇。正直こちらの出来はイマイチだと思うが、約20年後の文学賞選考会の模様を描いた筒井康隆風の短篇「純文学の祭り」は、内輪ネタめいてはいてもわりとおもしろく、元SF作家で、後年純文学作家として認められた作家・壷井公隆の怨霊が、反SF派の作家や評論家の夢枕に立つ、なんて箇所では思わず噴き出した。とはいえ楽しむための前提として、現代文学の裏事情にある程度通じている必要があるか。2011/03/28
Jokers38
1
つまらない2009/11/19
kuriko
1
読まなきゃよかった2009/02/22