内容説明
大正中期、世界主義・民衆解放・反戦・平和などを主張して小牧近江、金子洋文らが創刊。小川未明、平林初之輔、武者小路実篤らが寄稿し、日本近代文学史上で一時代を画した雑誌が果たした役割を、グローバルな視野から明確にする。
目次
1 『種蒔く人』の広がり(『種蒔く人』創刊の機縁;『種蒔く人』の基本的性向―その民主主義性をめぐって;クラルテ運動と小牧近江 ほか)
2 『種蒔く人』をめぐる人々(青年期の金子洋文―茅原華山、武者小路実篤からの訣別;『種蒔く人』前後の中西伊之助―日朝諸社会運動との連帯を中心に;『種蒔く人』と住井すゑ・犬田卯 ほか)
3 研究概観(『種蒔く人』研究の現在)