内容説明
暗黒のハイテク未来都市バンコク。ロボット種族リリム殱滅の命運を背負ったエロヒム、ダゴン(イグナッツ・ズワクフ)は愛車ブガッティを駆ってセックス・ドールのホロコーストに明け暮れていた。しかし、リリムと人間との交配によって誕生した人間亜種メタは、地球支配の覇権を握りやがて全宇宙を再構築する野望に沸き立っていた。メタは仮想現実による歴史の改編、さらにはダゴンの過去にまで介入した。一方、頽廃の都火星のパリでは、デッドガール、プリマヴェラとイグナッツ・ズワクフの娘にして官能的サイボーグ美少女ヴァニティ・セント・ヴィリディアナが情報複製ミーム・メタによってプログラムされた淫蕩なサイコイド心身症に蝕まれていた。彼女は亡き母プリマヴェラの超子宮(CPU)を通して父ダゴンにアクセスした。そして倒錯的で残酷な処刑遊戯の果てのエロティックな死を待ち望んでいることを父に告げたのだった。超次元的カウボーイ・ダゴンはヴァニティの待つ火星へ向け仮想現実にダイヴした。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しぼ
1
麻薬のような小説。完全にバッドトリップしている。これについてこれるか、試されているのは読者である。2012/06/20
ヴィオラ
0
ちょっと突っ走り過ぎかなぁ…(^_^;)正直、何が書いてあるのか良く分かりません。イメージとストーリーのバランスとか、コールダーは短編の方が良いね、やっぱり。ちなみに、三部作の三部目は日本未発売。2011/01/25
しんかい32
0
前作以上にめちゃくちゃ。小説と呼べるのかどうかが危ぶまれるレベル。三作目『デッド・シングス』の翻訳も完成していたが、刊行を目前に控えて出版社が倒産。訳者の増田まもるがかわいそうすぎる。2010/02/26