出版社内容情報
材料である土から絵具、うわぐすり、焼成までを豊富な挿図と写真を用いてわかりやすく平易に解説する。
目次
1 原料について(昔の陶工の原料の捉えかた、珪土と礬土の特徴;釉原料の主役としての長石の捉えかた;見落とせない長石の粒度、ザラ目と花粉 ほか)
2 木灰について(景徳鎮窯の磁器釉とわが国の磁器釉;マジョリカの釉灰はブドウ酒のあく;きめの細かい木灰づくり ほか)
3 化粧土と絵具について(赤陶と黒陶の赤どべ;薄化粧の李朝陶と厚化粧の西洋陶;青料と唐呉州 ほか)
4 うわぐすりについて(安定な釉の調合とは;不安定な釉の調合とは;わかりやすい色釉のメカニズム)
5 焼成について(歴史の永い須恵器の窯焼き;還元焼成の要点;調合を生かすのも温度しだい)
6 マチエールの復権(土の新しいマチエールをさがす;きわだった釉のマチエール、貫入釉;見直すべき中国陶磁の伝統 ほか)