佐賀バスジャック事件の警告―孤立する家族、壊れた17歳

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 211p/高さ 14X20cm
  • 商品コード 9784838712625
  • NDC分類 368.7
  • Cコード C0095

内容説明

病める子を持つ家族の「SOS」は、社会に届いたか!佐賀バスジャック事件に深く関わった精神科医が、そのプロセスを徹底検証!浮き彫りにされる17歳の「心の闇」、病院・警察・学校の虚偽、精神医療の問題点。

目次

第1章 家族の叫びは社会に届いたか
第2章 母親からの手紙、意見書
第3章 世論誘導、批判
第4章 国立肥前療養所の不適切な対応
第5章 少年の「心の闇」と軌跡
第6章 「日本病」の子どもたち
第7章 続発する少年事件の深層

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nobody

9
私はネオ麦茶をいじめていた同級生と関わっていた。彼はこの上なく爽やかな少年だったが、人間とはそうしたものだ。町澤は事件の責任を巡って国立肥前療養所と激しく対立した。本書や「朝生」で必死に自己弁護を試みたが世評の低下は免れなかった。町澤は真犯人に供された贄牲であった。我々はいつも、どんな事件が起きても繰り返されるこの社会体制のありようという真因から目を逸らされる。それは療養所・警察・学校の責任回避・保身のための噓や、警察のシナリオ通りの世論誘導のお先棒を担ぐマスコミに象徴される社会システムの無責任体制、隠蔽2001/02/01

アロハ

7
図書館本。リアルタイムの放送を見て寝るに寝れずにいた事件。あの頃私は高校生だったような。幻聴が聞こえるなど、おもっきり怪しいのに何故病院は見過ごしたのか。あの頃と今は違うのか、今もそうなのか。最後に出てきた、子供中心の生活。それが問題だよね。でも、どこの子育てみても怒らず(叱らず)諭すに力を入れてる。幼い子に理解し、諭る力はあるのだろうか。平成12年にかかれた時から、現在の凶悪犯罪を犯している若者の数をみれば歴然じゃないのだろうか。2019/11/24

トルネードG&T

2
「佐賀バスジャック事件」だとピンとこないかもしれませんが、要するにネオむぎ茶氏のことです。むぎは平仮名だったんですね。あと旧ハンドルがキャットキラーだったということも思い出せて懐かしい限りです。 さて内容ですが、ポップな表現をすると「闇堕ちの原理」です。筆者の分析よりも引用されている具体的事例を見ていった方がわかりやすいんじゃないかと思います。社会状況も当時と今では変わってますし。 ……着眼点がおかしいのは重々承知しているのですが、なにぶん本書を手に取った動機が「昔の2ch懐かしい」なのでご容赦ください。2016/01/22

大熊真春(OKUMA Masaharu)

2
事件前に母親からせっぱつまった相談を受けていた著者が、警察・学校・病院のウソ・誤りを告発し、このような犯罪者を生む社会の在り方に警鐘を鳴らす本。◆書かれたのは事件の起きたその年の暮れ、2000年で、たった15年前なのだが、死語となった「分裂病」(今は「統合失調症」)が使われているのがみょーに印象的。◆なんだか読みが浅くも感じたんだけど、真実ってけっこう単純なのかもしれない。 2015/08/16

のの

2
なんだか意地悪な書き方だなあ…と思いました。少なくとも、客観的にこの事件を分析してはいないと思います。ほかの少年犯罪もいくつか取り上げられてますが、憶測ばかりで著者の意図するイメージを押し付けられているような…。もやもやしたものが残ってしまいました。2010/11/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/272296
  • ご注意事項

最近チェックした商品