内容説明
音から場面がイメージされ場面から物語が誕生する。シベリアやアフリカのアナーキーな声、気宇壮大な中国の民話世界、日本の古代神話世界、中世の歴史伝説、民俗文化、能や落語の伝統芸能、昔話とともに生きる語り手たち、声と言葉が紡ぎだす昔話の世界。
目次
昔話の声と語り(人はなぜ語るのか―シベリアを例に;アフリカの昔話の世界;声と語りが織りなす昔話の時空―異界との交錯;昔話と語り手―佐藤ミヨキを中心に)
芸能の声とことば(落語と笑い;能の物語、音楽;おっとっと考―ふしぎな音のふしぎな力)
古典の語り(古代の語り―逸脱する古事記の語り;『出雲国風土記』の声と語り;中世を繙く語り―白拍子を中心に)
中国少数民族の言語と語り(中国ナシ族の言語伝承―情死の経典『ルバルザ』を例として;天女と龍女と白い鳥)
著者等紹介
花部英雄[ハナベヒデオ]
1950年生。國學院大學文学部准教授
松本孝三[マツモトコウゾウ]
1949年生。大阪大谷大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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