感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がんぞ
3
マガダ国の青年国王ビンビサーラは、「十年後に息子に殺される」と予言され思い悩む。おりしも遊行してきたシッダルタにとどまって師となってくれと頼んだ/沙門は家族を持たず物的生産は一切しないで乞食で命をつなぐ。喜捨する見返りに〈来世の改善〉が期待されているだろうから、死期は受容しても息子に殺されるのは無惨/我が身を食料に差し出した月のうさぎの話のように弱肉強食の食物連鎖は否定されない。〈慈悲〉の裏側の悲しみを体現するように、水滴を独占して一人生き残ったダイバダッタは、人間世界を追放されオオカミ家庭の一員となる…2024/07/25
亀
0
生き物全ての共存 生と死という両極も含めて語られる。2024/11/24