内容説明
第31回江戸川乱歩賞受賞作。楽譜に隠されたモーツァルトの死の真相とは!?ベートーヴェンと愛弟子チェルニーが、ウィーン宮廷、フリーメーソンの影がちらつくなか、謎に挑む。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
norstrilia
34
ベートーヴェンが主人公。他人の作でありながらモーツァルト作として出版された楽譜をきっかけに、モーツァルトの死の理由に迫る。弟子のチェルニーとの掛け合いもテンポよく、語りも軽妙でユーモラス。それでいてしっかりとしたロジックに基づいて構成されている。フリーメーソンの暗躍、ベートーヴェン含む曲の使い方など、細部まで巧みで、全体的に好み。2015/11/28
こまったまこ
10
かなり久々に読みましたが相変わらず面白いです。ベートーベンやシューベルトなど実在の作曲家が喋って動いているのが新鮮で楽しいです。弟子のチェルニーとの掛け合い漫才やベートーベン先生のポンポン出てくる毒セリフなどユーモアたっぷりです。ベートーベンの曲が喧嘩腰という表現には納得しました。今後彼らの曲を聴く時にあの人が作った曲なんだなあと親近感を覚えそうです。ただ凄く面白いお話ですが続編が一冊しか出てなくて残念です。出版界の闇事情でこの作者様の本は絶版本が多くて悲しくなります。ブラームスが主役の本も読みたいのに。2010/11/12
よむよむ
9
どこかにしまってしまった私の本・・・お気に入りなのに・・・突然読みたくなって借りてきた!いつ読んでもおもしろい!ツェルニーのつっこみ最高!2009/05/15
だりあん
7
再読。ベートーヴェンが主人公のモーツァルトの死に纏わる陰謀とか。チェルニーとの師弟漫才が楽しい。2018/05/18
hit4papa
7
探偵役ベートーヴェンと、弟子チェルニーの掛け合い漫才のような会話が絶妙です。作者の音楽への造詣の深さに加え、暗号解読の要素を取り入れるなど見所が多いミステリです。あの有名な映画とかぶっちゃたのが残念です。