満州国遺民―ある在日朝鮮人の呟き

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満州国遺民―ある在日朝鮮人の呟き

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  • サイズ B6判/ページ数 344p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784833105224
  • NDC分類 916
  • Cコード C0021

内容説明

中国人社会に身を置き、同世代の中国人を友とし、金崎賢、今井昭慶等日本人の知遇を受けた満州時代。“日本人”として生まれながら、戦後“在日”として日本国と闘いつづけねばならなかった朝鮮人・宋斗会。2002年に87歳で、その過烈なる生涯を閉じた著者の遺稿を出版。満州の真実を語る貴重な史料。

目次

奥丹後大震災とある朝鮮人の一家
朝鮮・朝鮮人の成立
中国における郷村建設運動の系譜
旧知の女性への返事
営口の賦―豊楽書店
家父長と女の子―覚え書き
いくつもの偶々が重なり
論仙人
日韓併合のこと
忘却の霧の中から〔ほか〕

著者等紹介

宋斗会[ソウトカイ]
1915(大正4)年、韓国慶尚北道漆谷郡生まれ。20年、父に連れられ京都府網野町へ。小学校入学前、日蓮宗本覚寺に引き取られ、木村岩雄と呼ばれる。33年9月、満州へ渡る。日本の敗戦後、47年網野町の次兄の所に引き揚げる。64年、外国人登録法違反で逮捕。懲役1カ月、執行猶予1年の判決を受ける。69年、「日本国籍確認訴訟」提訴。73年、法務省前で外国人登録証を焼き、自ら刑事被告人となり日本国籍を主張。8月1日から15日まで、樺太の朝鮮人問題を訴えてハンスト。この年、春から京大近くの鴨川の橋の下で暮らすが、秋、京大熊野寮委員会から寮の一室を提供される。以後、亡くなるまで熊野寮で起居する。74年、樺太裁判提訴。76年頃から数年、「朝鮮征伐」「三韓征伐」の語句を見つけては改めさせる。92年、浮島丸事件訴訟提訴。2001年1月、『満州国遺民―ある在日朝鮮人の呟き』の元となる「呟き」を友人たちに送り始める。2002年6月8日、肺がんのため、京大病院にて死去
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