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内容説明
明治時代の後半。東京には新しい文化が芽吹いていた。新しい乗り物、職業、学問、娯楽…。それらは古き武家のしきたり、華族の傲慢さを劇的な勢いで瓦解させていく。その様は、美しいガラス細工がいくつも砕かれ、重なり合うかのように、儚くも幻想的な空間を作り出すのだった。そんな混迷期、「探偵屋をクビに成り立て」という風間竜介に、やっかいな話が舞い込む。それは上野の森での、少女の首吊り事件の調査依頼だった。彼女の過去を追う内に、複雑に絡み合う人間模様が浮かび上がってくる。そして、事件は意外な様相を表し始める―。
著者等紹介
冴木忍[サエキシノブ]
乙女座のO型。『風の輪舞曲(ロンド)』で第一回ファンタジア長編小説大賞佳作を受賞。1990年『銀の魔女』(月刊ドラゴンマガジン掲載)でデビュー
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