出版社内容情報
プロ野球再編の波に翻弄され、
たった1年で姿を消した「幻」の球団を追う!
球界の盟主・巨人=権力に屈しない反骨精神の源流! !
【完全試合を食らっても立ち上がる海賊がいた! 】
「プロ野球史上初の完全試合を食らったチーム」
としてのみ名前が残る悲劇の球団の全貌を明かす!
「古事記」「日本書紀」の時代から厳然と存在する中央対地方の構図、
「勝者=正義」「敗者=悪」の図式に異議を申し立てた、と書くのは大げさだろうか。
いずれにせよ「巨人、何するものぞ」の始原となっただけでも、
パイレーツの意義はあった。プロ野球は巨人中心に回ってはいない。
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西日本パイレーツ。
聞き慣れないチーム名だろう。1949年にセ・リーグとパ・リーグに分裂した日本プロ野球は、
同年の8球団から振興7球団を加えた計15球団(セ8球団、パ7球団)でスタートした。
パイレーツはセに所属する新生チームだった。福岡市に本社がある西日本新聞社が親会社で、
同年に開場した同市の平和台球場を本拠地とした。
東京六大学・早大の名選手だった小島利男が監督を務め、
投手では元巨人の緒方敏明、元金星の重松通雄、打者では元阪急の平井正明、
日比野武、永利勇吉らが主戦となったチームだった。(本書「はじめに」より)
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内容説明
「プロ野球史上初の完全試合を食らったチーム」としてのみ名前が残る悲劇の球団の全貌を明かす!「古事記」「日本書紀」の時代から厳然と存在する中央対地方の構図、「勝者=正義」「敗者=悪」の図式に異議を申し立てた、と書くのは大げさだろうか。いずれにせよ「巨人、何するものぞ」の始原となっただけでも、パイレーツの存在意義はあった。プロ野球は巨人中心に回ってはいない。
目次
はじめに 黒歴史と語り継がれたパイレーツの残光
1 誕生
2 栄光
3 出航
4 汚点
5 彷徨
6 抵抗
7 合併
8 後継
9 証言
延長戦 パイレーツ監督・選手名鑑
著者等紹介
塩田芳久[シオタヨシヒサ]
1966年生まれ、福岡市出身。東京都立大人文学部卒。1990年に西日本新聞社入社。編集局地域報道センター、日向支局長、文化部次長、編集企画委員会専任職編集委員、くらし文化部編集委員などを歴任し、現在マルチ情報センター勤務。近世文学から過疎問題、人工知能(AI)まで幅広く取材・執筆する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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