内容説明
アメリカは、ADAというとてつもない法律を世に出した。太平洋の向こうから打ち寄せた衝撃波は、日本の関係者に賛否両論を巻き起こしている。しかしADAが、アメリカ哲学と活力を端的に示したものであることは異論がない。我々は、この過激なまでに人権思想に貫かれた法律をどう受けとめるのか?
目次
第1章 ADAって何だろう?(障害者の独立宣言;ADAは「統合」へのシンボル;日本はお祭りさわぎをしている場合ではない;ADAは究極のアメリカン・ドリームだ)
第2章 ADAのフィーバーにもの申す(落ちこぼれからみたADA;ADA法やぶにらみ)
第3章 ADAを支える4つの柱(雇用 雇用の問題と職業リハビリテーション;交通 モビリティは市民権の一部;建築 建築障壁撤廃の歩みとADA;通信 聴覚障害者の夢をかなえる電子社会)
第4章 ADAを複眼的に眺める(ADA成立のもう一つの背景;法律からみた障害者平等の軌跡;コンピュータ技術者の目からみたリハ法・ADA;アメリカ自立生活運動に学ぶ;大学教育における障害者差別の禁止;日米関係、国際社会、そして日本)