講談社ラノベ文庫<br> 探偵気取りと不機嫌な青春 【電子特典付き】

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講談社ラノベ文庫
探偵気取りと不機嫌な青春 【電子特典付き】

  • ISBN:9784065385050

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内容説明

講談社ラノベ文庫新人賞受賞作!!
身勝手な探偵気取りの行為で、高校生の朝河探は一年前、相手の逆恨みから妹に大怪我を負わせた。以来、朝河は他人の問題に関与することに抵抗感を抱いていた。しかしある日、同級生の青山景が万引きの疑いをかけられる。朝河は青山の何もかもに諦めきった表情に突き動かされて、青山にかけられた冤罪を晴らす。何かと朝河に話しかけてくるようになった青山と関わるうちに、二人の距離は近づき、朝河は青山の過去と母親との確執へ行き着く。青山の母が犯した罪の真相に協力して辿り着き、さらに関係性が前進したその直後、朝河の過去が朝河自身に襲い掛かる――!?


※電子版には特典として、野中春樹先生書き下ろしSSが収録されています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

25
身勝手な探偵気取りで逆恨みを買い、妹に大怪我を負わせた高校生の朝河探。以来周囲に関与することを避けていた彼が、同級生・青山の窮地を目撃する青春ミステリ。万引きの疑いをかけられているのに、何もかもに諦めきった表情を見せる青山の表情に突き動かされて、掛けられたその冤罪を晴らした朝河。そこから2人の少しずつ距離感が変わっていく中で、それぞれが抱える青山の母との確執、朝河の妹のことを知っていく展開で、手段としてはやや拙さも感じたものの、お互いが抱える問題を何とか解決しようとする2人の関係はなかなか良かったですね。2025/05/29

ほたる

12
謎を解いた先にある関係性と環境の変化。過去の出来事もあって一歩踏み出せないところにいる。そんな状況を表紙の彼女である青山景との出会いを通して、改めて解き明かした後のことに向き合っていく。真摯に対応していたのが良かった。青山の仕草も可愛らしい。2025/05/31

とってぃー

9
ビターな雰囲気と主人公&ヒロインのイチャイチャのギャップが良い!推理を投げつける傲慢さを問う物語。嘘を暴くことは誰かを救うこともあれば傷つけることもある、ふだん表しか見れてないなと考えさせられました。主人公の正義感に救われて、その正義感にある裏を読み取ったヒロインが次第に懐いて信じていく展開が良かったですね。ぶっきらぼうだったヒロインも、後半には赤くなったり重くなったりしてとても魅力的でした。ミステリーとしては評価が別れそうだが、青春作品としては学生の幼さが起こす人間関係の拙さに向き合う素敵な作品だ。2025/05/30

slice

2
ミステリというよりは青春小説に近い内容だった。濃度的には蛇谷さんほどではない。しかしながら小市民シリーズ辺りに影響を受けていそうな人間関係に着目した筆致は目をみはるものがあり、とても良。とはいえやはり小市民シリーズほどではないかな。これらの既存作とどのように差別化を図っていくのか、というところに期待。2025/05/31

和尚

1
かつて推理をしたことでトラウマとなる過去を持つ主人公。そんな彼が成り行きから知ってしまったクラスの女子の冤罪を推理して晴らしてしまうところから始まる青春推理もの。 朝河と青山の関係性がとても良かったですね。 そして、謎を解くだけではなく謎が人と人の関係性の流れの中にあって解いた後も続いていくその後にもフォーカスされているのも好きでした。2025/06/03

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